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マルティン転倒でバニャイアが勝利。ホンダのザルコは自己ベスト8位を獲得/第15戦インドネシアGP

2024年09月28日 16:40  AUTOSPORT web

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フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
 9月28日、MotoGP第15戦インドネシアGPのスプリントレースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで行われ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝した。

 スプリントレースは気温29度、路面温度57度のドライコンディションで行われた。予選Q2の結果によりポールポジションはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、2番グリッドはマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、3番手はペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)というフロントロウである。

 バニャイアは2列目4番手からのスタート。また、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は6番手で、今季初めて2列目に並んだ。さらにヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が7番手に並び、今季の自己ベストグリッドであり、ホンダ勢として今季初めてシングルグリッドからのスタートとなった。なお、ミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)はフリー走行1回目の転倒で右手首を骨折し、欠場となった。

 ホールショットを決めたのはマルティンだったが、バニャイアが2番手に浮上し、マルティンに続く。3番手はアコスタ、4番手のべゼッチの後ろには、12番手から大きくポジションを上げたマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)がいた。

 しかし、1周目の16コーナーでトップを走っていたマルティンがまさかの転倒。マルティンはレースに復帰したが、優勝争いからは脱落する。トップに立ったのはバニャイアで、べゼッチが2番手、マルク・マルケスが3番手に続く状況。アコスタはエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)にもかわされて5番手に後退した。その後ろ、6番手にはクアルタラロが続く。

 8周目、2番手を走っていたベゼッチが10コーナーのブレーキングでフロントをロックさせ、止まり切れずにオーバーランを喫する。このため、べゼッチは4番手に後退し、マルク・マルケスが2番手に、バスティアニーニが3番手に浮上した。バスティアニーニは残り2周でマルク・マルケスをかわし、2番手にポジションを上げている。

 スプリントレースはバニャイアが優勝を飾った。2位はバスティアニーニで、ドゥカティ・レノボ・チームがワンツーフィニッシュを果たしている。3位はマルク・マルケスが獲得した。

 4位はべゼッチ、5位はフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)で、フロントロウからスタートしたアコスタは6位だった。

 1周目に痛恨の転倒を喫したマルティンは10位でゴール。21番手に後退したところから、大幅にポジションを回復した。

 ザルコは8位でゴールを果たし、これはスプリントレースにおける今季の自己ベストリザルトであり、ホンダとしてのベストリザルトである。クアルタラロは6、7番手付近を走っていたが、レース中盤にモルビデリとの接触によってポジションを落とし、12位。中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は18番グリッドからスタートし、17位だった。