このご時世、海外赴任にはなにかと不安が付き物だろう。赴任先の中国で、衝撃的な出来事に見舞われた人もいるようだ。神奈川県の50代男性(エンジニア/年収700万円)は、数年前まで勤めていた前職で起きた出来事を振り返った。
当時、メーカーの海外営業を担当していた男性は中国出張が多く、その都度3、4社を営業で回るハードな業務が続いていた。その後、中国の工場内のオフィスに間借りする形で、3年間の予定で赴任することに。その工場では6人ほどの日本人が働いていたが……
「日本側で問題ありとされた人達で、半分は片道切符赴任者でした」
と打ち明けた男性。驚いたのはこれだけではなかった。(文:天音琴葉)
「中国語はおろか英語もできないため……」
一般的に海外赴任期間は5年以内であることが多いが、男性曰く、中国の工場にいた日本人たちの半数は左遷の末にやってきたようで、しかも日本に戻ることのできない「片道切符赴任者」だった。
「中国語はおろか英語もできないため、中国人とのコミュニケーションでも問題を起こしていて、ストが起きたりと信じられないような日本人村でした」
日本では見たことのない光景に驚愕した男性も、間借りだったとは言え、この「日本人村」の一員に変わりはない。当然、無傷ではいられなかった。
「工場の上司や同僚によるイジメやパワハラを受け、耐えきれない私は本社に通報したけれど、揉み消す対応しかされず、本来3年以上赴任予定のプロジェクトを2年で終焉を迎え、私は転職しました」
こうして男性は中国に赴任してから2年で退職したのだった。途中だったプロジェクトについては、工場の上司や同僚が引き継ぐと言っていたそうだが、男性の退職から1年で頓挫したことも明かした。
現在は別の企業で働いている男性だが、前職で痛い目に遭ったことで次の教訓を得たようだ。
「今では3年以上海外赴任をさせている会社や工場は、問題ありと思っています」
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