深夜に仕事をしていると、見えるはずのないものが見えてしまう事があるのだろうか。埼玉県の40代前男性(専門職/コンサルタント・士業・金融・不動産/年収650万円)は、「昔、某大手の警備会社でホームセキュリティの仕事に就いてた時」、謎の「オジサン」に遭遇したという。
男性の主な仕事は「夜間に警報が出たら出動する」ことだった。その出来事は「ある日の夜中、色んなオフィスが入っているビルから侵入警報」が入ったことから始まる。すぐに社用車に乗り込み現場に向かったというが……。(文:篠原みつき)
「確かにオジサンがこっちを見ながらドア閉めたんですけどね」
まず建物の外周を確認し、「窓なども割られておらず鍵も壊されてる形跡無し」という状況を確かめた男性。外部からの不審な侵入はなかったようだ。
「まぁ、赤外線センサーなのでFAXなど感熱紙やネズミなどでも反応してしまうので、まぁそんなもんだろーなって思いながら懐中電灯持って中に入って行き暗い廊下を進んで行くと……明かりを照らした奥のドアをこっちを見ながら閉めるオジサンが居た」
まさかの不審者と鉢合わせかと思いきや、男性は慌てなかった。「セキュリティをかけた後に社員か何かが間違えてんのかなー」と冷静にビルの関係者だと判断した。外から侵入した形跡がなかったからだ。すぐにその人物の後を追い、部屋に向かったが……
「すいませーんって声をかけながらそのオジサンが閉めたドアを開けたら……そこは2畳ほどの掃除用具入れで人が入れるスペース無し。もちろん誰も居ない……」
“キツネにつままれた”とは、まさにこういう状態だろう。ポカンと驚いた男性の表情が目に浮かぶ。
「確かにオジサンがこっちを見ながらドア閉めたんですけどね。あれは何だったんでしょうかねー」
こう疑問を振り返る男性だが、恐怖におびえている様子でもない。当時は夜間のことで、だいぶお疲れだったのではないかと思うが、どうだろうか。
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