ワークマンは、“着る断熱材”ことエックスシェルターという新素材を使用した「防水防寒スーツ」をリリースします。ワークマンが史上最強をうたう防水防寒着で、ジャケットとパンツがセットになった商品です。今回、本製品を入手しましたので、特徴を詳しく紹介します。
●冬の防寒着として期待大
今回紹介するのは、中わたがたっぷり使われている「エックスシェルター断熱イージスプレミアム防水防寒スーツ」。販売価格は9800円(税込、以下同)です。この名称の中に「イージス」と「プレミアム」という単語が含まれていることに注目です。
イージスは、ワークマンの数あるPB(プライベートブランド)の中でも絶対的な防水性能を誇るブランドです。2016年、上下セットで6800円のワーク向けの防水防寒スーツを発売したところ、特にバイク乗りや釣り人の間に口コミで広まり、イージスというブランド名が急速に浸透しました。
一方プレミアムは、2023年の秋冬シーズンから使われ始めたハイランクシリーズの名称で、機能的なバリューが得られる製品にのみこのマークが付与されます。
今シーズンから展開しているエックスシェルターシリーズにおいて「プレミアム」と付くのはこの防水防寒スーツのみ。それだけ自信を持って開発された製品と言えるでしょう。
なおエックスシェルターとは、特殊断熱シートと吸光&吸湿発熱わたで構成されるワークマン独自の新素材で、開発にあたっては日本赤十字看護大学附属災害救護研究所も関与しています。
研究所のスタッフからは「従来の防寒着よりも軽量で保温性に優れている」と好評価を得ており、冬の防寒着として期待できることは間違いありません。
●プレミアムの名に恥じないハイスペック仕様
本製品の全体的な仕様は、先述したイージスの防水防寒スーツにかなり似ています。ロングセラーの大人気モデルを踏襲するあたり、まずは手堅くまとめてきたという印象です。カラーはチャコールのみで、よく見るとブラックの生地を組み合わせたツートーンとなっています。
ちなみにチャコールの生地は耐水圧が20000mmH20、透湿度が50000g/平方メートル/24hで、ブラックの生地は耐水圧15000mmH20、透湿度30000g/平方メートル/24hとなっています。
4900円のイージス防水防寒スーツの耐水圧が10000mmH20、透湿度が20000g/平方メートル/24hですから、表地だけ見てもプレミアムの名に恥じないスペックとなっています。さらに、表地には耐久撥水加工が施されており、水弾き効果が長く続くという点もイージス防水防寒スーツとの違いです。
使われている吸光&吸湿発熱わたの量は部位ごとに異なり、体をできるだけ暖かく保ち、四肢は動かしやすいように中わたの量を調整しています。
そのため、袖やフード、パンツよりもジャケットの身頃と襟に中わたが多く使われており、その差はおよそ2倍。長年、イージス防水防寒スーツで培ったノウハウがこんなところにも生かされているのです。
●パンツは防水性と使い勝手の良さを追求
付属のパンツはオールブラックですので、生地のスペックは耐水圧15000mmH20、透湿度30000g/平方メートル/24hとなります。よく見るとお尻のセンターに縫い目がありません。これは縫い糸やそこに貼られているシームテープに負担をかけないための工夫です。
また、フロント部はダブルホックに前立てを組み合わせた仕様で、このように随所に浸水を防ぐための工夫が見られます。
ウエストはゴムによって絞られているほか、左右にあるベルクロアジャスターで微調整が可能です。また裾にもアジャスターがあるので、下から冷気が侵入するのを軽減できます。
パンツにもポケットが2カ所設けられています。ファスナー付きですので、しっかりと閉じておけば小物を落とす心配がありません。ジャケットもそうですが、さりげなくカラーファスナーが使われているのはおしゃれですね。
●店舗での販売開始は10月下旬~11月上旬を予定
寒さだけでなく雨にも対応できるハイスペックな本製品。オンラインストアでの予約販売分はすでに完売となっていますが、10月下旬~11月上旬に通常販売分が全店舗に流通する予定となっています。