中島健人の海外ドラマデビュー作となるHuluオリジナル『コンコルディア/Concordia』が、11月8日よりHuluにて独占配信を開始することが決定。併せて、特報『ユートピア・ディストピア編』、ティザービジュアル、製作総指揮を務めたフランク・ドルジャーのインタビューが解禁された。
【動画】カメラとAIによる社会を個人個人がどう捉えるのか問いかける特報
本作は、世界的大ヒット作となった『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要プロデューサーの一人で、数々のエミー賞受賞歴を誇るフランク・ドルジャーが新たにショーランナー兼製作総指揮を務める大型国際ドラマ。
物語の舞台は、カメラとAIに生活の全てをモニタリングされたコミュニティ、“コンコルディア”。自由で公正で人間らしい社会を保証するために作られたこの町は繁栄し、紛れもない成功を収めたことにより、他の町への拡張計画を間近に控えていた。しかし、コンコルディアで起きたある事件を発端に、街だけでなくコンコルディアの“理念”そのものが揺るがされることに。カメラとAIに囲まれつつある現実社会に問いかける、AIサスペンスが誕生した。
本作で中島が演じるのは、27歳の日本出身の鬼才=A.J.オオバ(アキラ・ジョン・オオバ)。オオバは、コンコルディアの心臓部である最先端AIシステムの生みの親で、最高技術責任者として活躍しているという本作の重要人物だ。
このたび解禁された特報「ユートピア・ディストピア編」は、コンコルディアの理念に賛同する住民たちと、それに否定的な外部の人たちの対比を通して、カメラとAIによる社会を個人個人がどう捉えるのか問いかけるもの。舞台となるコンコルディアの世界は、まさにドラマとは思えないほどリアルな日常を感じさせ、その一見完全な社会の両面が描き出されている。
併せて解禁されたティザービジュアルでは、大きく配置された手の影が、赤文字で1と0が並ぶ2進法で表現されており、コンコルディアという町がAIと密着した関係であることをイメージしたデザインとなっている。
さらに、製作総指揮を務めたフランク・ドルジャーより、日本配信に向けたインタビューが到着。本作を製作するに至った経緯について、「人々に可能な限り最高の生活水準を提供するために、企業が創設したコミュニティというアイデアに魅了されてきた」と語り、「そこに住む住人全てに、安全で健康で生産的な生活を提供するには一体何が必要なのか。このドラマでは<監視>と< AIの使用>について深掘りし、自分が監視されていると知ることで自分の選択が変わり、より良い行動につながるかどうか、という深層心理を探ることにも興味があった」と、奥深いストーリーを紡ぎ出していく過程を明かした。
ドルジャーはまた、本作を製作するにあたり「<監視>や<AI>を探求するドラマはディストピアでなければならない」という考えを払拭。過去、<AI>は多くの映画やドラマで人間社会の脅威として描かれてきたが、本作では何が間違いなのかということを追求するのではなく、「光に満ち、透明で、非常に『人間的』で親しみやすいスケールの世界」を創り出し、私たちそれぞれの“価値観”に対して、問いかけてくる作品に仕上げている。
最後にドルジャーは、ドラマの視聴者に向けて「コンコルディアのような世界に住むのはどのようなものか、を想像するきっかけになれば幸いです。そして、皆さんは24時間カメラに映っていることをどう感じるでしょうか?」とメッセージを寄せた。果たして、コンコルディアの住人は 【守られている】のか、それとも【監視されている】のか。ヒットメーカーが現実社会に問いかける、AIサスペンスに期待が高まる。
Huluオリジナル『コンコルディア/Concordia』は、11月8日からHuluにて独占配信(毎週金曜新エピソード更新/全6話)。
フランク・ドルジャーのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■フランク・ドルジャー(製作総指揮)
――「コンコルディア」という町や物語自体のアイデアはどのようにして思いついたのでしょうか?
私は常にユートピアコミュニティ、特に企業で働く人々に可能な限り最高の生活水準を提供するために企業が創設したコミュニティというアイデアに魅了されてきました。そして、そのようなコミュニティを構築したい時は、そこに住む住人全てに安全で健康で生産的な生活を提供するには一体何が必要なのかと考えました。
ストーリーについて考え始めると、このドラマでは<監視>と< AIの使用>について深掘りする必要があるということにいきつきました。AIは、適切に設計されていれば、人々を身体的危害から守るだけでなく、健康状態も監視することができということも分かってきました。
また、自分が監視されていると知ることで自分の選択が変わり、より良い行動につながるかどうかという深層心理を探ることにも興味がありました。監視されることが、より法を遵守し、社会的責任のあるコミュニティを構築するのに役立つかどうか、など。
――本作は何が正しくて何が間違っているかということを追求せず、私たちと私たちの価値観に対して問いかけています。
登場人物の一人が言うように、リスクをもたらすのはテクノロジーではなく、作成したシステムを設計し監視する人々です。物語のその側面を表現することに加えて、現代において私たちにとってプライバシーを守ることがどの程度実現可能なのかということも、ドラマチックに表現したいと思いました。そして、プライバシーを放棄することで私たちが失ったものは、得たものよりも価値があるか、ということも大きな問いでした。
――作品のビジュアルに関して心がけたことなどはありますか?
最大の課題は、<監視>や<AI>を探求するドラマはディストピアでなければならないという考えを払拭することでした。そのために、私たちは光に満ち、透明で、非常に“人間的”で親しみやすいスケールの世界を創り出しました。また、できるだけ自然の世界も存在する世界にしたいと考えました。
――本作を楽しみにしている日本の視聴者にメッセージをお願いします。
このドラマを観る人が、コンコルディアのような世界に住むのはどのようなものかを想像するきっかけになれば幸いです。そして、皆さんは24時間カメラに映っていることをどう感じるでしょうか?