Text by CINRA編集部
Huluオリジナル『コンコルディア/Concordia』が11月8日から独占配信。「特報:ユートピア/ディストピア編」とティザービジュアルが到着した。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のプロデューサーの1人であるフランク・ドルジャーがショーランナー兼製作総指揮を務める同作は、カメラとAIに生活のすべてをモニタリングされたコミュニティー「コンコルディア」を舞台にしたAIサスペンス。自由で公正で人間らしい社会を保証するために作られたコンコルディアは繁栄し、他の町への拡張計画を間近に控えているが、ある事件を発端に、街だけでなくコンコルディアの「理念」そのものが揺るがされることになるというあらすじだ。毎週金曜に新エピソード更新。全6話。
出演はルース・ブラッドリー、ナンナ・ブロンデル、クリスティアーネ・パウル、シュテヴェン・ゾヴァー、海外ドラマデビューを果たす中島健人ら。
「特報:ユートピア/ディストピア編」は、コンコルディアの理念に賛同する住民たちと、それに否定的な外部の人たちの対比をもとに、カメラとAIによる社会を個人個人がどう捉えるのかを問いかけるものとなっている。
ティザービジュアルは、大きく配置された手の影が、赤文字で1と0が並ぶ2進法で表され、コンコルディアがAIと密着した関係であることをイメージしたデザインとなっている。
【フランク・ドルジャーのコメント】
Q.「コンコルディア」という町や物語自体のアイデアはどのようにして思いついたのか?
私は常にユートピアコミュニティ、特に企業で働く人々に可能な限り最高の生活水準を提供するために企業が創設したコミュニティというアイデアに魅了されてきました。そして、そのようなコミュニティを構築したい時は、そこに住む住人全てに安全で健康で生産的な生活を提供するには一体何が必要なのかと考えました。ストーリーについて考え始めると、このドラマでは<監視>と<AIの使用>について深掘りする必要があるということにいきつきました。AIは、適切に設計されていれば、人々を身体的危害から守るだけでなく、健康状態も監視することができということも分かってきました。
また、自分が監視されていると知ることで自分の選択が変わり、より良い行動につながるかどうかという深層心理を探ることにも興味がありました。監視されることが、より法を遵守し、社会的責任のあるコミュニティを構築するのに役立つかどうか、など。
Q.ストーリーを組み立てる際に直面した課題
登場人物の一人が言うように、リスクをもたらすのはテクノロジーではなく、作成したシステムを設計し監視する人々です。物語のその側面を表現することに加えて、現代において私たちにとってプライバシーを守ることがどの程度実現可能なのかということも、ドラマチックに表現したいと思いました。そして、プライバシーを放棄することで私たちが失ったものは、得たものよりも価値があるか、ということも大きな問いでした。
Q.ビジュアルに関して
最大の課題は、<監視>や<AI>を探求するドラマはディストピアでなければならないという考えを払拭することでした。そのために、私たちは光に満ち、透明で、非常に“人間的”で親しみやすいスケールの世界を創り出しました。また、できるだけ自然の世界も存在する世界にしたいと考えました。
Q.視聴者へのメッセージ
このドラマを観る人が、コンコルディアのような世界に住むのはどのようなものかを想像するきっかけになれば幸いです。そして、皆さんは24時間カメラに映っていることをどう感じるでしょうか?