9月22日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた2024スーパーGT第6戦のGT500クラス決勝レース。ポールポジションからスタートしたKeePer CERUMO GR Supraは一時中団まで順位を落としたものの、後半に追い上げをみせて連続表彰台を獲得した。KeePerはこの結果、ランキング4位に浮上。レース後、ふたりのドライバーに聞いた。
週末を通して悪天候に見舞われた第6戦SUGOは、土曜日午後の予選がキャンセルとなったこともあり、午前の公式練習タイムがスターティンググリッドになった。まるでフリー走行とは思えないアタック合戦を制したKeePer CERUMO GR Supraは、今回は正式記録にはならないが、翌日の決勝を2020年第4戦もてぎ以来となるポールポジションからスタートすることになった。
スタートドライバーの石浦宏明はセーフティカー先導が終了するタイミングで抜群の出だしをみせ、2番手以下とのギャップを広げていく。ただ、10周目を過ぎたあたりからペースが伸び悩み、16周目にはau TOM’S GR Supraに逆転を許してしまう。
レース再開後は「気合で追い上げ」を披露した大湯は、前をいくau TOM’S GR SupraとENEOS X PRIME GR Supraを立て続けにかわす。さらに前方のMARELLI IMPUL Zに迫ると、59周目の最終コーナーでGT300車両に引っかかった平峰一貴をアウトから豪快にオーバーテイク。2番手までポジションを回復した大湯は、トップのDeloitte TOM’S GR Supraまでは届かなったものの、2位でフィニッシュした。
今季は2013年以来となるチャンピオン獲得に向けて、チーム体制を大幅に変更したTGR TEAM KeePer CERUMO。第一目標である優勝にはまだ手が届いていないが、連続表彰台と勢いはある。ランキングでもトップとのビハインドは9ポイント、このまま上位で争い続ければ、最終戦ではひさびさに王者を争うCERUMOチームの姿を見ることができるかもしれない。