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スマートグラス「Ray-Ban Meta」に「Meta AI」強化やAudible対応などのアップデート

2024年09月26日 11:11  ITmedia NEWS

ITmedia NEWS

「Ray-Ban Meta」を紹介するマーク・ザッカーバーグCEO

 米Metaは9月25日(現地時間)、年次開発者会議「Meta Connect 2024」で、「Ray-Ban(レイバン)」ブランドを擁するイタリアのメガネ企業EssilorLuxotticaとの提携で開発したスマートグラス「Ray-Ban Meta」のアップデートと新たな提携を発表した。


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 Ray-Ban Metaは2020年開始の「Project Aria」に端を発するスマートグラス製品。今回のアップデートでは、搭載するAIアシスタント「Meta AI」の機能向上、新たなパートナーシップ締結によるサービス拡充など、ユーザー体験を大きく進化させる内容になっている。


 Ray-Ban Metaグラスは米国のMetaのオンラインショップで販売している。価格は299ドルから。なお、この製品の日本での発売予定は未定だ。


●記憶機能の追加


 例えば、広大な駐車場に車を停めた際、駐車番号を見ながら「Hey Meta、どこに駐車したか覚えておいて」と命令しておけば、後で「Hey Meta、どこに停めたっけ?」と尋ねると駐車番号を教えてくれる。


 音声リマインダーの設定も可能になり、例えば飛行機の着陸後に母親にメッセージを送るようリマインダーを設定するといったことができる。


●より自然な対話に


 上記のように、Meta AIと会話するにはまず「Hey Meta」と呼びかける必要があるが、連続する会話では、最初の1回だけで済むようになった。また、いちいち「見て」と言わなくても、自分の視界(グラス搭載のカメラの視界)内のものについて質問できるようになった。


●Meta AIがマルチモーダルに


 Meta AIに動画機能が追加され、マルチモーダルになったことで、例えば散歩中に目に留まったランドマークについて質問したり、次にどこに行くべきか提案してもらったり、スーパーでの買い物中に、手に取った食品がMeta AI提案のレシピに合うかどうか尋ねたりできる。


●リアルタイム翻訳


  近日中に、スペイン語、フランス語、イタリア語をリアルタイムで英語に翻訳する機能が追加される。相手の話している内容がほぼリアルタイムで英語で聞こえてくる。今後、さらに多くの言語が追加される予定。


●音声メッセージの録音・送信


 MetaのMessengerやWhatsAppのメッセージを、音声で録音・送信できるようになった。


●AmazonのAudibleと連携


 既に「Spotify」と「Amazon Music」は利用可能だが、新たにAmazonの音読サービス「Audible」も利用できるようになった。


●視覚障害者サポート


 Be My Eyesとの連携により、この無料アプリをRay-Ban Metaグラスで使えるようになった。


●特別透明フレームエディション


 透明なフレームの「Shiny Transparent Wayfarer」が限定エディションとして登場。


●調光レンズモデル追加


 EssilorLuxotticaの調光レンズ「UltraTransitions GEN S」が選択可能になった。