オダギリジョー脚本・監督・編集・出演のドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』が、『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』として映画化。2025年秋に劇場公開されることが決定した。
【写真】オダギリジョー脚本・演出&警察犬役の『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』シーズン2場面写真
オダギリジョーが温め続けたオリジナル企画であり、オダギリ自らが脚本・演出・編集を務め、2021年にNHKで放送されたテレビドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』。鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平(池松壮亮)だけには、なぜか相棒の警察犬・オリバーが、酒と煙草と女好きの欲望にまみれた犬の着ぐるみのおじさんに見えてしまう。しかも、その着ぐるみのおじさんオリバーをオダギリジョー自身が演じるという奇抜な設定が大きな話題を呼んだ。
犬なのに酒を片手に煙草を吸いながらスマホをいじり、本物の犬に見えている女性たちが「かわいい!」と駆け寄ると、デレデレして調子にのる女好きのオリバー。そんなオリバーを冷ややかな目で見ている一平が、「ノミとかシラミがいるから触らないほうがいい」と女性たちにくぎを刺していく掛け合いや、2人?(1人と1匹?)のバディが巻き込まれていくクセ強の事件にハマる視聴者が続出。また、主題歌「The Hunter」をはじめとしたEGO‐WRAPPIN’の音楽も注目を集め、全3話の放送終了後にはロスに陥る声があふれた。
大好評を受け、2022年には新たな出演者を迎えシーズン2が放送され、ますますカオスになる世界観にシュールな小ネタもたっぷり。シーズン1を上回る視聴者が虜になった。毎話放送されるたびに、SNSでは爆発的なコメント数であふれ、Twitter(現X)では世界トレンド1位を獲得。その評価は視聴者のみにとどまらず、「東京ドラマアウォード2022」の単発ドラマ部門作品賞グランプリ受賞、月間ギャラクシー賞を受賞した。
そんな伝説のドラマが、劇場公開されることが決定した。脚本・監督・編集をオダギリジョーが務め、引き続きオリバー(着ぐるみのおじさんの方)を演じる。
また、今回の映画化発表にあわせ、オダギリ監督自ら演じるオリバーが、光る謎のドアの前に佇むビジュアルも解禁された。このドアが意味するものは何なのか? オダギリ監督は「僕はどちらかというと、変なところにあるドアは開けたくなっちゃいますし、何でこんな場所に…というスイッチは押してしまいます」と意味深なコメント。「テレビシリーズ『オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ』も、閉まりつつあるテレビドラマのドアを少しこじ開けてみよう…そんな気持ちで挑んだ作品でした」と振り返る。
また、映画化については、「オリジナル脚本の実写映画は希少種になってしまっている今、あなたはこのドアの向こうに何を見るでしょうか。その景色が輝いているものであれば、幸いです」と、映画の内容については触れず、さらにはこのドアが本編にまったく関係ない可能性も示唆した。
今年3月~5月にかけて行われた撮影はすでにクランクアップしており、現在は絶賛編集中。映画版の出演者、ストーリーはまだベールに包まれている。ドラマ版に出演していた鑑識課の仲間たちのその後は? そもそも登場するのか? コニシさんはまだスーパーボランティアとして活躍しているのか? さらに新たな出演者がいるのか? 続報に期待が高まる。
映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』は、2025年秋公開。
オダギリジョーのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■脚本・監督・編集・出演:オダギリジョー
僕はどちらかというと、変なところにあるドアは開けたくなっちゃいますし、何でこんな場所に…というスイッチは押してしまいます。
テレビシリーズ『オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ』も、閉まりつつあるテレビドラマのドアを少しこじ開けてみよう…そんな気持ちで挑んだ作品でした。
オリジナル脚本の実写映画は希少種になってしまっている今、あなたはこのドアの向こうに何を見るでしょうか。
その景色が輝いているものであれば、幸いです。