2024年09月26日 06:31 ITmedia NEWS
米OpenAIのミラ・ムラティCTO(最高技術責任者)は9月25日(現地時間)、全社向け書簡で退社を表明し、その書簡をXにもポストした。6年以上勤務し、サム・アルトマンCEO解任騒動では暫定CEOも務めた。「自分自身の探求を行う時間と空間を作りたい」としている。
ムラティ氏(36)は、Goldman Sachs、Tesla、Leap Motionを経て2018年にOpenAI入りし、2022年にCTOに就任した。CTOとして、「ChatGPT」や「DALL・E」の管理を担当してきた。生成AI「GPT」の新たなモデル「GPT-4o」を発表した5月のイベントでは進行役を担った。
OpenAIは10月1日に年次開発者会議「DevDay」を開催する予定だ。
ムラティ氏は書簡で、「大切な場所から離れるのに理想的な時期などないが、今がまさにその時だと感じている」と述べた。
アルトマンCEOはXでムラティ氏への謝辞を述べ、「引き継ぎ計画については近く詳細を発表するが、今はただ感謝の気持ちを表したいと思う」としている。
OpenAIでは5月から幹部の退社が続いている。共同創業者でチーフサイエンティストだったイリヤ・サツケバー氏とSuperalignmentチームをヤン・ライケ氏が5月に、共同創業者のジョン・シュルマン氏は8月に退社した。共同創業者のグレッグ・ブロックマン社長は年末までサバティカル休暇を取得中だ。
アルトマン氏は23日、個人ブログで超知能についての楽観的な主張を展開している。