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エン・ジャパンで“市長候補”募集中 民間の人材サービスで初 大阪府四條畷市で

2024年09月25日 16:51  ITmedia NEWS

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エン・ジャパンで“市長候補”募集中

 求人サービスを提供するエン・ジャパンは9月25日、大阪府四條畷市の市長候補の公募を始めた。民間の人材サービスで自治体首長の候補者を公募するのは、国内初の取り組みという。エン・ジャパンが運営する求人サイト「AMBI」「ミドルの転職」で募集している。


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 募集期間は10月15日までで、条件は「日本国民で12月22日時点で満25歳以上であること」(海外居住でも応募可能)。労働者や被雇用者の募集ではなく、現職の東修平市長が設立した政治団体「四條畷市民の力」が支援する立候補予定者の公募となる。就任前には選挙があり、それに当選した場合、市長に就任となる。


 選考プロセスは書類選考や、東市長とのオンライン面談、市民を交えた複数人数での最終面接がある。応募総数や選出者の発表は10月下旬の予定。その後選出者は、11月上旬~12月14日まで市民との対談などの政治活動を行い、選挙に臨む。当選した際は、2025年1月20日から4年間が任期となる。


 市長に当選・就任するまでの期間中は収入が発生せず、落選した場合に収入補填などは行わない。市長就任後の想定年収は1623万720円。勤務時間や休日休暇は、規則には定めていない。


 エン・ジャパンでは東市長と連携して17年6月に、四條畷市の女性副市長の公募プロジェクトを行っていた。今回の市長候補の公募は東市長が目指す、都市経営能力の高い首長を全国に出現させる「新たな自治体首長輩出システム」の第1弾として実施するという。


 「四條畷市を50年先、100年先も発展させていくには、優れたリーダーが適度に入れ替わりながら都市経営を進めることが望ましい。また、市長という仕事を熱意ある優秀な方々にもっと開かれたものにしたいという思いもある。その第一歩として、市内に限らず全国から、現職市長の私が選挙などを支援する『市長候補』を公募する」(東市長)