Text by CINRA編集部
藤井道人監督の映画『正体』の主題歌情報、予告編、ポスタービジュアルが公開された。
11月29日に公開される『正体』は、染井為人の同名小説をもとに、日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが、脱走し潜伏を続ける主人公・鏑木と、彼と出会う4人を描いた作品。5つの顔を持つ指名手配犯・鏑木役を横浜流星、鏑木を信じる沙耶香役を吉岡里帆、鏑木を疑う和也役を森本慎太郎(SixTONES)、鏑木に恋心を抱く舞役を山田杏奈、鏑木を追う刑事・又貫役を山田孝之が演じる。
主題歌はヨルシカの書き下ろし新曲“太陽”。同曲を使用した予告編には「ある目的」のために脱走した鏑木が東京、大阪、長野の各地で出会った人々と交流を深めていく様子が描かれており、鏑木を追い詰めた又貫が銃を向けながら「なぜ逃げた?」と問うシーンなどが映し出されている。
主題歌、予告編について、横浜流星は「自分も藤井監督も好きなヨルシカさんに引き受けてもらって、この作品のとてもぴったりな、寄り添ってくれる歌を作ってくださって、歌ってくださって本当に感謝しています」、吉岡里帆は「横浜さんが本当に血のにじむような努力をされていたのを思い出しました。ラストカットのあの表情が忘れられず、鮮明に残っています」、森本慎太郎は「惹きつけられるいい予告でした。(山田)孝之さんの表情が忘れられないですね」、山田杏奈は「鳥肌が立つくらいいい予告でした。ヨルシカさんの優しい歌声と、流星さんのひたすらに走っている絵にグッとくるものがありました」とそれぞれコメントを寄せている。
ポスタービジュアルは鏑木の「5つの顔」にフィーチャーしたもの。9月27日にムビチケオンライン券が発売される。
【ヨルシカのコメント】
主題歌を務めることになったことについての感想
他人の作品に関わることの重みをいつも感じています。映画の最後に流れる主題歌は、始まりの一音だけで作品の持つ余韻を消し飛ばしかねないという恐怖があります。この映画の脚本を読んだ時、特にその怖さを感じました。監督との打ち合わせで印象的だったのは「讃美歌」というワードです。受け取ったメッセージを壊さないよう丁寧に作りました。
主題歌「太陽」にこめた想い
太陽をモチーフに、陽の光を蝶の羽根に見立てて詩を書きました。今ヨルシカで作りたいものと、映画の共通項を探すところから制作が始まっています。正体という映画の持つ余韻と調和する仕上がりになっていれば幸いです。