アイドルグループ・SMAPのメンバーからオートレーサーへ転身した森且行の生き方の深奥に迫ったドキュメンタリー映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』より、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。さらに、本編のナレーションを俳優の萩原聖人が務めることが発表された。
【動画】森且行と交流のある萩原聖人がナレーションを担当! 映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』本予告
1996年、22歳の時に、日本中の注目を集める中で、幼少時からの夢だったオートレーサーへの転身を果たした森且行。2020年11月3日、24年目にしてついに悲願の日本選手権初優勝を果たした。しかし、そのわずか82日後、レース中に落車し命が危ぶまれるほどの大けがを負ってしまう。
それからレース復帰までの2年間、幾度にもわたる手術と懸命のリハビリの日々の中、森は何を思い、何を支えにしていたのか? 選手生命を脅かすけがを負ってもなお、走ることをやめない彼を突き動かすものは何なのか? そして50歳を迎えた今、森且行は何を思うのか?
3年にわたり病院やレース場、幼い頃の思い出の場所でカメラをまわし、肉親やレーサー仲間、担当医、そして本人へのロングインタビューを通して浮かび上がってくるのは、家族や仲間たちとの変わらない絆と熱い思いだった―。
本作は、2023年3月に開催されたTBSドキュメンタリー映画祭で上映された『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』をもとに大幅な追加撮影映像を交えて再編集され、森且行の不屈の闘志の源泉を浮かび上がらせる全く新しい内容となっている。
ポスタービジュアルは、競走車にまたがり真っすぐにカメラを見つめる森のたたずまいが印象的。「不屈の男。」と添えられた文字は、大けがを負いながらも諦めずに闘い続ける力強い精神を感じさせる。海や公園で見せる無邪気な笑顔と、対照的に競走車のメンテナンスや過酷なリハビリで見せる真剣なまなざしなど、さまざまな表情を捉えた場面写真を交えながら、一人の男の波乱に満ちた人生を予感させるビジュアルだ。
予告編は、1996年、「オートレーサーのトップになりたい」と語る丸刈り姿から始まり、風当たりの厳しい環境の中で“全力で勝負をし続けた人生”の一部が明かされる。日本選手権初優勝を遂げた直後、落車を機に大けがを負ってしまった森。まひも残り、歩くことも満足にできない身体で懸命にリハビリに臨みながら、兄・久典に打ち明けた思い。そして、ヘルメットに輝く6色で彩られた星に込めた願いとは—。
本編のナレーションを担当する萩原聖人は、1988年放送の『3年B組金八先生』第3シリーズで森と共演している。10代の頃から互いを知り、今年1月には同窓会を行うなど今なお交流のある二人が再び本作を通して共演する。
萩原は「森君とは10代の頃に共演して以来交流がありますが、そんな僕が知らないことがたくさんあり、想像の範疇をはるかに超える彼の生き様が描かれていました。僕自身もそうでしたが、この映画を観たら年齢に関係なく諦めていたけれど立ち上がる人がたくさんいるんじゃないかなと思います」とのコメントを寄せた。
映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』は、11月29日より全国公開。