柳楽優弥が主演を務め、坂東龍汰が共演する10月11日スタートのドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系/毎週金曜22時)の追加キャストとして、坂井真紀、大角英夫、宮崎優らの出演が発表された。さらに、坂東演じる美路人が作中で描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家・太田宏介氏の作品が登場することも明かされた。
【写真】“小森兄弟”柳楽優弥&坂東龍汰の幼少時代のキーパーソンに宮崎優、幼少期の洸人役で大角英夫が出演
本作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人と、坂東演じる自閉スペクトラム症の美路人の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス。
坂井真紀が演じるのは、洸人と美路人の母親・小森恵美。8年前に交通事故でこの世を去った恵美は、小森家にとって太陽のような存在だった。美路人が自閉スペクトラム症と診断されてからは、発達支援の塾に通わせたり、絵の才能に気づき絵を描ける環境づくりをしたりと、熱心に寄り添っていた。その分、同じだけ愛情はあっても、洸人は兄として我慢することが多く、それが今の洸人の性格を作り上げた一因になった。
坂井は「私たちは役をいただく時にその作品の『企画書』というものを見せていただきますが、この『ライオンの隠れ家』の企画書の情熱量は感動的にものすごいものでした。そして、ものすごい情熱そのままに、愛溢れ、心震える人間ドラマとして誕生しております。柳楽優弥さん演じる洸人や坂東龍汰さん演じる美路人が歩んできた道が、どんな風景だったのか。この兄弟を知ってもらうための一つの大事なピースとなるよう、彼らが両親と過ごした時間を大切に演じたいと思っています」とコメント。
宮崎優が演じるのは、幼少期の小森家に関係するキーパーソンとなる人物。役柄は詳しく明かされていないが、本作で重要な役を担う。
そして、幼少期の洸人を演じるのは、連続ドラマ初出演の大角英夫。オーディションでこの役を勝ち取った。また幼少期の美路人を演じるのは、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君。本作で自閉スペクトラム症監修を担当している伊庭葉子氏が代表を務める発達障害をもつ人たちのための専門塾「さくらんぼ教室」に通っている生徒だ。
美路人を演じる坂東は、「さくらんぼ教室」でレクチャーを受けただけでなく、撮影前から何度も通い、生徒たちと交流を続けてきた。撮影現場には伊庭氏だけでなく、複数の先生が帯同し、美路人を演じる坂東の役作りや、台本監修、芝居に初挑戦した竣志君のケアなどを担っている。
また、美路人が描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家として活躍中の太田宏介氏の作品が登場する。絵を描いて表現することが好きだという坂東は、福岡県にある太田氏のアトリエまで足を運び、太田氏が実際に絵を描いている姿を見学、生活の様子も見せてもらい、コミュニケーションをとってきた。太田氏の斬新な色使いで表現される力強い絵画が、劇中で美路人の作品となって、本作に明るい光を差し込んでいる。本作のために太田氏が描き下ろした作品も見どころだ。
金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』は、TBS系にて10月11日より毎週金曜22時放送。