自身の働きが正当に評価されない職場に居るのは苦痛だ。神奈川県に住む40代後半の女性(半導体のエンジニア/年収800万円)は、自身の会社の評価制度の欠陥について打ち明ける。
「評価レベルが5段階に分かれていて割合が決まっている」
つまり、人事評価が相対評価で行われているのだ。社員間で切磋琢磨する狙いがあるのかもしれないが、現状はデメリットだらけでまともに機能していないという。(文:國伊レン)
必ず最低評価の社員が発生する恐怖の仕組み
女性は、社員同士を比較して評価をつける相対評価となっている制度について、次のように説明する。
「評価者は(5段階の)相対評価により、必ずその割合の人分布にしている」
「最高評価に値する人がいなくてもかならず最高評価を与えないといけない。その逆もそうである」
比較されるだけならまだしも、あらかじめ割合が決まっているのが問題だろう。評価がその割合になるよう振り分けられるため、自分なりに成果を出したと思っていても最低評価になってしまうこともあるのだ。そう考えると不憫でならない。女性も
「低評価が続けばモチベーションがなくなったり、心の不健康になったりする」
と現状を憂いている。こうした制度に「評価される側も評価する側にも大きい不満がある」とする一方、評価をする側にも不信感を抱いているようだ。
「評価基準もあいまいで、規定にない評価基準を加えて評価している。このようなことを感じたり自覚しながら改善や直そうとしない。面接と目標設定をしない上司もいる。規定違反なのに懲罰されない」
ずさんな体制の会社で長く働き続けるのは難しい。会社側が改善しなければ、いずれ社員は去っていくだろう。
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