職場で受けた暴言や理不尽な扱いは、その人にとって酷い心の傷、忘れられないトラウマ体験として残ってしまうようだ。長野県に住む50代女性は「調理の仕事」に就いていたおり、同僚からひどい扱いを受けた。補助をしていた女性に対し、「包丁が自分の指先の代わり」に使いながら、
「おそい!とろい!早くしなきゃ!アラを探して注意する。他のスタッフには言わないことを注意する」
と厳しく当たってくるそうだ。包丁の先を女性に向けながら指示していたのだろうか。(文:篠原みつき)
「同じシフトの前日には眠れず……」
女性は「只今シカト中。こちから話かけないと会話なし」と殺伐とした職場のありさまを明かし、
「同じシフトの前日には眠れず、仕事中は足が震えて手先が震え恐怖にたえています」
と精神的苦痛を書いていた。そこまで恐怖に震えていると、仕事にならないのではないだろうか。
上司が原因のトラウマ体験を持つ人もいる。神奈川県に住む30代女性は、「仕事のトラウマ」として
「上司の失敗の尻ぬぐいをさせられ、お客様の家に商品を届けに行きました」
と明かす。「コンタクトレンズは医療機器にも分類されており、度数が少しでも違うと見え方に影響されてしまいます」という説明から、ミスは許されない仕事であることがわかる。本来は失敗した上司が謝罪しに行くべきだろう。ところが
「上司がお客様の注文商品の度数を間違えて注文してしまい、再注文をかけるも、その度数もまた誤っており……」
「お客様からクレームの電話をいただき、ご自宅までお届けしました」
どんなクレームを言われたかは明かしていないが、またいつポンコツ上司の尻ぬぐいをさせられるか分からない……と考えると、うんざりするようなトラウマ体験だったのだろう。