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中国大引:上海総合0.7%高で続伸、不動産と消費に買い

2024年09月19日 18:01  サーチナ

サーチナ

 19日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比18.74ポイント(0.69%)高の2736.02ポイントと続伸した。
 前日の好地合いを継ぐ流れ。中国の景気懸念がくすぶる中、当局は今年の経済成長目標(5.0%前後)達成のため、新たな景気支援策を打ち出すと期待されている。米国が大幅利下げを決定したことで、中国の緩和余地が広がったとの見方も強まった。中信証券は9月中にも、中国の預金準備率が0.25%引き下げられる可能性があると指摘している。また、中秋節3連休(15~17日)の消費活動が活発化したと伝わったことも好感された。ただ、上値は限定的。対外関係の悪化懸念などが重しとなった。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の上げが目立つ。金地集団(600383/SH)が7.8%高、保利発展控股集団(600048/SH)が3.7%高、新城控股集団(601155/SH)が3.6%高、緑地HD(600606/SH)が2.9%高で引けた。
 消費関連株も高い。酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.6%、衣料品の海瀾之家(600398/SH)が3.4%、家電の海爾智家(600690/SH)が3.3%、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)とスーパーの永輝超市(601933/SH)がそろって3.1%、家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が2.9%、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が2.8%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.6%、自動車の広州汽車集団(601238/SH)が2.5%ずつ上昇した。ハイテク株や医薬株、証券株、素材株、海運株、インフラ建設株なども買われている。
 半面、エネルギー株の一角はさえない。中国中煤能源(601898/SH)が2.1%、中国石油化工(600028/SH)が1.1%、陝西煤業(601225/SH)が0.9%ずつ下落した。銀行株や軍事関連株の一角も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.28ポイント(1.42%)高の233.52ポイント、深センB株指数が17.60ポイント(1.71%)高の1044.86ポイントで終了している。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)