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山田裕貴、若手時代の苦悩に言及“悪のカリスマ”ジョーカーの共感性語る「昔の闇というか」

2024年09月19日 15:03  日刊スポーツ

日刊スポーツ

映画「ジョーカー2」声優発表&注意速報イベントに登壇した山田裕貴(撮影・宮地輝)

俳優山田裕貴(34)が19日、都内で「ジョーカー2声優発表&注意速報イベント」に出席し、若手時代の苦悩を明かした。


10月11日に全国公開される「ジョーカー2」は、孤独だが心優しかった男が、ゆがんだ社会のはざまで“悪のカリスマ”に変貌していく衝撃のドラマ。今作は前作から2年後が舞台。前作はそのストーリーの共感性も高く、全世界でヒットした。


山田は実体験と重ねながら『ジョーカー』への共感について語った。主人公のジョーカーは負の感情が重なっていったことで“悪役”へと転じていく。「前作に『誰も僕を見てくれていなかった』ってせりふがあるんですけど、俳優も作品を見てもらわないと存在していないのと一緒」と前置き。


自身は俳優としてのキャリアをエキストラや裏方として地道に重ねてきたが、当時はマイナスの感情にむしばまれるようなこともあったという。「自分の頑張りを誰が認めてくれるのか。俳優をやっている上で、何が一番報われるポイントかっていうと、作品を見てもらうこと。それでしか救いようのない感情」と明かした。「もしぼくが、『これは世界のせい』『世の中の映画のシステムのせいで見てもらえてない』って、刃を外に向けていったらそれはジョーカー。どんな仕事をしてる人も一緒だと思うんですけど、外に刃を向けていったらその人はジョーカー。そうやって共感していくことで誰もがジョーカーになり得る」と見解を述べた。


「(この映画は)そうなってはいけないって教えてくれるし、自分はそう生きてはいけないと思いつつ共感してしまう部分がある。自分の昔の闇というか、『報われたい』と思っていた時代の自分なら、もしかしたらそっち側(ジョーカー)に行ってしまうかも知れない」と作品の世界観に触れながら赤裸々に語った。