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映画「静かなるドン2」伊藤健太郎「芝居の引き出し増えた」本宮泰風「女性が見るきっかけに」

2024年09月19日 05:00  日刊スポーツ

日刊スポーツ

ムチャぶりでお願いした「お姫さま抱っこ」を快く引き受けてくださった本宮泰風(右)と伊藤健太郎。とても息の合った2人の関係を垣間見ました(撮影・浅見桂子)

俳優伊藤健太郎(27)が公開中の映画「静かなるドン2 前編」に主演している。27日には「--後編」も公開される。伊藤が演じるのは昼間はデザイナーとして会社で働き、夜は3代目新鮮組総長という2つの顔を持つ近藤静也。新鮮組最古参で静也の教育係を務める突撃隊長・猪首硬四郎を演じ、総合プロデューサーも務めるのが本宮泰風(52)。伊藤と本宮に聞いてみた。


原作は新田たつお氏のコミックで、過去には香川照之や中山秀征が主演して実写化されている。昨年のシリーズ前作に続いての主演に伊藤は「有名な作品で、しかも静也役でオファーしていただいたのはすごく光栄でした」。本宮は「主役が健太郎と聞いて、一緒にやったことがなかったけど興味がある俳優だったのでお受けしました」と振り返る。


伊藤は「自分の中でもいつかチャレンジしたい任侠(にんきょう)もののジャンルで、しかも本宮さんにいろいろ教えていただけて勉強になりました。お芝居の幅というか、ちょっと引き出しが増えた感覚がある。この作品と出会えたのは、この先、役者として生きていく上でターニングポイントになりました」。本宮は「健太郎は二枚目の感じが多いんですが、30歳を前にして可能性をどんどん広げていかなきゃいけない。任侠作品は絶対に“役者伊藤健太郎”としてプラスになるだろうなと思った」。


命をかけたハードな立ち回りに伊藤は「アクションシーンでは戦ったというか、カメラ前の細かい動きだとか、本当に勉強になりました」。本宮は「現代物では規制が厳しくて、人を思いっきり殺すことなんてできない。任侠ものだからこそ描ける勧善懲悪もある。健太郎みたいなやつが出ることで、若い女性も見るきっかけになってくれればいいと思う」と話している。


◆伊藤健太郎(いとう・けんたろう)1997年(平9)6月30日、東京都生まれ。「kentaro」名義でモデルとして活動をはじめ、14年にフジテレビ系「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」で俳優デビュー。17年「デメキン」で映画初主演。18年に日本テレビ系「今日から俺は!!」で人気となり、役名「伊藤」から本名の「伊藤健太郎」と改名。19年(令元)にNHK連続テレビ小説「スカーレット」。20年にFOD「東京ラブストーリー」、映画「十二単衣を着た悪魔」。23年「静かなるドン」主演。24年NHK大河「光る君へ」。179センチ。血液型A。


◆本宮泰風(もとみや・やすかぜ)1972年(昭47)2月7日、東京都生まれ。妻はタレント松本明子。兄は俳優原田龍二。94年(平6)に日本テレビ系ドラマ「シュプールは行方不明」で俳優デビュー。テレビは14年TBS系「S-最後の警官-」、18年テレビ東京系「駐在刑事」、20年(令3)にNHK大河「麒麟がくる」など。映画は15年「龍三と7人の子分たち」、22年「劇場版 山崎一門~日本統一~」主演など。ビデオ映画は98年「ワル外伝」、99~00年「日本極道史 仁義絶叫」シリーズ、13年から「日本統一」シリーズなどに主演。趣味は格闘技、野球。185センチ。血液型O。