弱い人の立場に寄り添ってくれる会社だと思っていたら、全然違った!という入社後ギャップはつらい。愛知県の50代男性は、
「病み上がりで通院をしていたので、身体の事を理解してくれ、残業がないという事で就職しました」
と、以前「障がい者向け施設のお弁当の製造と配達」を始めたきっかけを明かす。ところが男性は、たった1か月で辞めたという。一体何があったのか。(文:長田コウ)
「月300時間近く働いていましたが、やはり残業(代)はゼロ」
就職前は、自身を理解してくれる職場のイメージがあったそう。しかし、入ってみると実態は大きく違ったのだ。
「当初一週間ついて指導してくれるはずだった配達は二日目に単独に、しかも初めて行く家の場所や全てのルートを自分で調べる事に」
人手不足だったのだろうが、たった1日の指導で翌日から一人とは情け容赦ない。当然、慣れない仕事でスムーズにはいかず、
「お昼も食べれず休憩ナシで1日10時間労働」
という日もあった。また「残業がない」と聞いていたのに、連日残業が続いた。それなのに「残業(代)が一切つかない」というから驚きだ。
さすがに限界を迎えた男性は「退職届を出すも2回突き返され」、3回目でようやく退職届を受理された。しかし、退職後も、モヤモヤすることがあったそう。
「給料は振り込まれるも明細が届かず税務署経由で督促し約3か月後に郵送。通勤日数は1日足りないし、月300時間近く働いていましたが、やはり残業はゼロに。本当に酷い会社でした」
退職した今、こう振り返る。
「障がい者関係の仕事はブラックだとよく言われ、全てがそうではないと思いますが、職安で紹介された会社でここまで酷いとは思いませんでした」
退職前には、「職安と労基に何度も足を運びアドバイスを受けながら退職」した男性だが、こう主張して投稿を結んだ。
「こんな会社が補助金をうけながら事業をしているのなら、もっとちゃんとした会社にそのお金を回して欲しいと思います」
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