レジャーや観光で山を訪れる人は多いが、自然の脅威は人の近くに潜んでおり、油断ならない。岩手県在住の30代後半の女性は夫婦で竹の子を採るため、とある山を訪れた。途中車に戻ろうとした女性は「近道っぽいような山道」を見つけ進んで行ったところ、
「私は自分がどこにいるのか分からなくなってしまいました」
と迷子状態に陥ってしまった。(文:湊真智人)
「そして、私は2時間程の遭難から脱出することができました」
女性は、夫が「竹の子取りに夢中になって」いたため一人で車へ戻ることに。その途中に上述の「山道」を見つけることになるのだが、道は駐車場まで続いていたわけではなく、「10分程歩くと道は行き止まりでした」と困ったことになった。
しかし戻るのを面倒に思った女性は、
「この先(に)行けるのではないかと山道をかき分けて歩き続けました」
と山の奥へと進んでいった。その選択は間違いだったようだ。歩き続けて1時間ほど経った頃には自身の居場所が分からなくなり、「これは、もうまずいと思い始めました」と焦りも生じた。
そこで女性の頭をよぎったのが「川を辿れば助かる」というテレビ番組の内容だった。それに従い川を上り続けた女性は、なんと道路に出ることができたという。幸運は重なり、
「出た先に旦那がとある方の運転する自転車の後ろに乗ってくるではありませんか」
「とある方」が誰かは明言されていないが、心配した夫が捜索の協力を仰いだのだろう。こうして女性は「2時間程の遭難から脱出」することができた。
この女性は幸運にも脱出することができたが、川を辿れば道に出るかどうかは場合によるだろう。山での単独行動や思い込みでの移動は控えたほうが良さそうだ。
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