スーパーには多くの人が来店する。中には困った客が来ることも。福井県に住む50代前半の女性はスーパーのサービスカウンターで働いている。通常のレジが混雑しているからか、サービスカウンターで会計を済ませたがる客がいて、困っているそうだ。
「私は上客なんだから」という言い分らしいが、そもそも、スーパーに「上客」なんているのだろうか。(文:國伊レン)
VIPのつもり?「車まで荷物を運ばせる」「メールやラインで商品を集めさせる」
どうやら、その客は自分をVIPか何かと勘違いしているようだ。店長に商品をサービスカウンターで会計させた後、袋詰めさせ、さらに「腰が悪いからと、車まで荷物を運ばせる」ところまでが一連の流れらしい。
買い物をしている時も「メールやLINEで(店員に)商品を集めさせて」いるそうだ。しかも、会計時にいきなり
「あ、これ要らない、これじゃない」
などと言って集めさせた商品を差し戻す始末。挙句の果てに、値切ることすらあるようで、投稿者の女性は
「ココはディスカウントショップじゃない!」
と呆れていた。商品を値切ろうとするあたりは庶民に思えるが、特権階級さながらに振る舞うところがなんとも滑稽である。
接客業に従事している人なら、誰しも一回は客とのトラブルを経験したことがあるだろう。埼玉県に住む40代前半の女性は朝方のコンビニで働いており、自身が経験したトラブルを次のように明かす。
ある日の会計時「レシートのお返しです」と客に渡す際、レシートが丸まってつるんと床に落ちてしまった。すると客がいきなり逆上し
「何も落とすことないじゃないか」
と怒鳴り散らしてきたそうだ。謝ったものの、それからその客は来なくなったという。
「朝は忙しい方も多くこちらも半分寝たような状態で接客してる時もあるので、少し不機嫌に見えるかもしれません。レシートの終わりの方って小さくまとまっているから丸まってしまうんですよ」
好立地のコンビニの場合、朝は会社員や学生がひっきりなしに訪れ忙しいものだ。眠気もあり女性も完璧な対応ではなかったとはいえ、怒鳴り散らすほど怒るのは筋違いだろう。
「たかだかそれだけで逆上するってめんどくさい客もいたもんですよ」
ただでさえ接客業は人手不足が深刻だ。客側が寛容になる必要があるだろう。
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