「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーの声で知られる俳優のジェームズ・アール・ジョーンズさんが亡くなった。93歳だった。訃報を受け、「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカスやマーク・ハミルが追悼している。
【写真】ジェームズさん出演『星の王子ニューヨークへ行く2』キャラクターポスター
Varietyによると、現地時間9月9日朝、米ニューヨーク・ダッチェス郡の自宅にてジェームズさんが息を引き取ったと、広報担当者が明らかにしたそうだ。
ジェームズさんは、ダース・ベイダーの声のほか、ディズニーのアニメーション映画シリーズ「ライオンキング」3作品で、主人公シンバの父でプライド・ランドの王であるムファサの声を担当したことでも知られる。
他の代表作に、『フィールド・オブ・ドリームス』や『レッド・オクトーバーを追え!』があり、最近では、『星の王子 ニューヨークへ行く2』(2021)に出演し、前国王のジョフィ・ジャファを再演。その後、2022年に引退を表明していた。
1958年にブロードウェイでデビューを果たして以来、60年以上にわたり、舞台、映画、ドラマの世界を股にかけて活躍してきた。彼の功績を称え、彼がデビューを果たしたコート劇場は、2022年にジェームズ・アール・ジョーンズ劇場と名称を改めている。
訃報をうけ、ルーカス・フィルムズはウェブサイトで彼の功績を称え、関係者の追悼メッセージを掲載した。ジョージ・ルーカスは「ジェームズは類まれなる俳優で、アートの魂において、非常に優れた個性ある声を持っていました」とコメント。
「半世紀近く彼はダース・ベイダーでしたが、何よりの秘密は彼自身美しい人間であったことです。彼は演じた役柄全てに深みと誠実さ、意味を与えてきました。彼にとって何より大切な役どころは、亡くなった妻セシーの愛すべき夫であり、息子フリンの父親であることでした。友人やファンを含め、僕らの多くが彼の不在を惜しむことでしょう」と綴っている。
また「スター・ウォーズ」シリーズで息子を演じたマークも、X(旧ツイッター)にて訃報を伝える記事を引用し、「パパ、安らかに」と追悼した。