9月9日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は、マレーシアのクアラルンプールでGTAの坂東正明代表が出席し、2025年から2027年まで3年間のセパン・インターナショナル・サーキットでのマレーシア大会の開催についての調印式を行ったと発表した。
すでに8月1日にGTAから2025年のカレンダーが発表され、そのなかでひさびさの海外戦となるマレーシアでのナイトレース開催が決まっていたが、2025年から2027年の3年間の開催について、9月9日にクアラルンプールで調印式が行われた。
調印式には、マレーシアのカイルル・フィルダウス・アクバル・カーン観光芸術文化副大臣が立ち会い、プロモーターであるハロ・スポーツ&エンタテインメントのファリザル・ハサン代表、そしてGTAの坂東代表が出席。またマレーシア・モータースポーツ協会のS.N.ナンザン事務総長も同席した。
この場で3年間の開催契約にサインが行われることになったが、ハロ社のハサン代表は「GTA、チーム、ドライバーがふたたびマレーシアにやって来ることに、全員が一致して同意したことを大変光栄に思う」と挨拶した。
「マレーシアはスーパーGT唯一の海外ラウンドとして、地域だけでなく世界的にも好まれるスポーツ観光の目的地としての確固たる地位という大きな強みを持っている。そのため、マレーシアのレースは地元だけでなく、アジア地域全体、さらにはそれ以外の地域でも大々的に宣伝されることになるだろう」
また、GTA坂東代表は調印に感謝を述べ、「今日に至るまでの大きな試練としてコロナ禍がありましたが、我々は日本国内では、最高峰レースのプライドにかけて、可能な限りの安全衛生管理体制を敷き、レース関係者のみならず来場観客者におきましても、レース開催による感染はゼロで開催継続してまいりました」とコロナ禍の苦労を語った。
「コロナ後、対日人的交流は、特にこのアジアにおいてふたたび活性化し、訪日外国観光客激増という状況になっております。このマレーシアにおいても、ビジット・マレーシア・キャンペーンがあります。マレーシアへの海外旅行誘致策の一環として、このスーパーGTセパン大会が少しでもお役に立てるよう、これからさまざまな催し物企画を進めてまいります」
2025年の開催に向け、ハロ社は「マレーシアはじめ近隣国のから少なくとも8万人の観客を集めることを目標」にしているという。ブリーラムで行われたタイ戦では多くのファンが訪れていたが、過去のマレーシア戦ではそれほど多いわけではなかった。2013年以来となる2025年のマレーシア大会がどんなものになるのか、ハロ社が手がけるプロモーション含め、今から注目だろう。