清掃スタッフは体力勝負の大変な仕事だが、ラブホテルとなるとまた別の苦労や珍エピソードがあるようだ。東海地方に住む50代女性(クリーニング業)は、かつてラブホで働いていたことがあるという。先日配信した「不衛生なラブホに衝撃!『コップは水道水で流すだけ。消毒済みなんて全くの嘘』清掃スタッフが告白」という記事に共感し、当時の記憶を語ってくれた。
「私が勤めていた所も3人ぐらいで清掃に入るのですが、使ったタオルでお風呂を拭きます。洗濯は洗剤を使いますが、中には血液などがちゃんと落ちないとか、タオルが薄汚れた状態なものもありました」
と実態を呆れたように振り返る。ちなみに女性が勤めていたのはコロナ禍の真っ只中の頃だというから恐ろしい。(文:篠原みつき)
「部屋に食事などを届けるとあの最中!だったり…」
衛生面で気になるやり方は他にもあった。
「コップも部屋に置いてあるものは洗面台で洗うだけ。シーツなどはクリーニングしてるので問題はありませんが、クシはリサイクルで使用したものを髪などを取り塩素につけてまた使います」
塩素につけているので一応消毒しているとも言えるが、清掃スタッフとしては衛生的とは感じられなかった口ぶりだ。
女性は清掃だけでなく、ルームサービスを届けるなどの仕事も担っていた。そのほか「笑えるエピソード」としてこんな出来事を書いている。
「部屋に食事などを届けるとあの最中!だったり、素っ裸で受け取りに来たり(特に男性)。極力お客様を直視してはいけないので見ないようにはしますが、やはり狭く視界にいやでも入ってきてしまいます。『おねーちゃん中に入って3人で』など、怖いお誘いもありました」
こんなことが続けば、ルームサービスを届けるたびに怖くて警戒してしまいそうだ。
またラブホによってはコスプレ衣装のレンタルやアダルトグッズの販売などもしているが、「毎回コスプレを頼むおじさん」もいた。そしてやはりサービス業につきものの「とにかく苦情を言う」客もいた。
「例えばお菓子のプチなど会員の人には無料でもらえるのですが、ランダムって書いてあるのに『私これ嫌い』と電話があり何度か(交換に)行かされたりなどもありました」
そのほか、ベッドに便がついていてマットレスがダメになるようなことも。
しかし、「1番しんどかったのは仲間からのパワハラや意地悪なおばさん」だったという。
「てめーとかバカとかやめろ!などの酷い言葉でしたね。上司に報告してもなんの対策も取ってもらえず、入っても辞めていく人多数でした。お客様もかわいそうだけど従業員もしんどいですね。私はもう2度と勤めたくないです」
と懲り懲りした様子で振り返った。後から笑い話に出来ている様子だが、また働くかと言われれば全力でお断りなのだろう。