「上司からのパワハラ/モラハラにより退職を決めました」という東京都の40代男性(営業/物流業界/年収600万円)。新卒入社したメーカーでは長時間労働が酷すぎて家庭崩壊、離婚と転職をした過去を持つ。
転職先では順調に働いていたものの、5年ほどして異動してきた上司Aは「言葉の節々に“自分より下と思っている人物は馬鹿にする感じ”」の人物だった。過去には「Aがいた部署でイキのいい若手営業マンが立て続けに2~3人辞めている」という話も聞いていた。そんな男性に、あるとき変化が訪れた。(文:篠原みつき)
「1年ほどしたある日から、私への当たりが変わってきた。ターゲットにされたわけだ」
「(係長は)基本的に人を馬鹿にして笑いを取るタイプで、それを私にもし始めてきた」
「言葉の節々がネガティブで、負のオーラしかない」
男性は、係長Aのやり方をこう振り返る。
「私より部下の面前でそれをする事で、自分の地位を確立する。仕事面、プライベート面関わらず、自分より劣っていると感じる点をネタにして笑いをとる感じ」
「言葉の節々がネガティブで、負のオーラしかない。相談を持ちかけたとしても、出来る方向へ導こうとせず、出来ない理由ばかり並べる」
仕事上で頼りになるどころか、軽蔑するしかない上司だったようだ。さらには、「表情、目つき、感情の伴わない話し方、自分が悪くても謝らない、悪いことを認めない、人を褒めないなど」の点が「今パワハラで話題の知事のアノ人」を思い起こすという。
そして男性は「パワハラ/モラハラが続いたある日ある時、 自分の中でプチンと切れた瞬間があった」という。具体的に何があったかは明かしていないが、相当失礼な対応をされたのだろう。
「あまり苦労せず転職した会社でもあるし、ここに居ても成長は見込めない。同族経営の中小企業。誘ってくれた兄貴分には申し訳ないが2回目の転職を決意した」
「支店長へ報告し、社長へも2ヶ月ほど時間はかかったが話は行き、パワハラ・モラハラは内密に部署・支店異動など持ちかけられたがお断りして退職を決意しました」
異動で係長から離れるだけでは、もはや耐えきれなかったのだろう。男性は「本来は石橋を叩いて渡るタイプ」だというが、
「決断は早く、そして固かった。今思えば数年前の若手の立て続けの退職からAの異動も同じように内密に進められていたのだと想像できる。(中略) アノ知事の事件をみて、同じ人種がいるもんだなと思い書かせていただきました」
と投稿のきっかけを書いていた。
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