新型Apple Watchが発表　睡眠時無呼吸症候群を検知する新機能を追加

　アップル（Apple）が、アメリカ現地時間9月9日に新製品発表イベントで「アップルウォッチ シリーズ10（Apple Watch Series 10）」を発表した。ケースはアルミニウム製とチタン製の2種類を用意し、価格はアルミニウムケースの42mmが5万9800円～、チタンケースの42mmが10万9800円～、アルミニウムケースの46mmが6万4800円～、チタンケースの46mmが11万7800円～。現在予約を受け付けており、9月20日に発売する。

　シリーズ10は、アップルウォッチ史上最も薄く軽量に進化。シリーズ9と比較して10％薄くなり、アルミニウムケースは最大10％、過去モデルのステンレススチールに代わるチタンケースは約20％軽量となる。ディスプレイは史上最大の大きさとなり、画面の使いにくさを改善。広角のOLEDディスプレイを採用したことで、斜めから見た時の画面の明るさは最大40％向上したという。また、より効率的な充電コイルを内蔵することで高速充電にも対応。約30分で80％まで充電することができるほか、18時間のバッテリー駆動時間を維持する。アルミニウムケースは、ジェットブラック、シルバー、ローズゴールドの3色、チタンケースは、ナチュラル、ゴールド、スレートの3色を展開する。
　新たなヘルスケア機能として、睡眠時無呼吸症候群の兆候を察知する機能を追加。同症候群は世界で10億人以上が罹患しているが、ほとんどのケースが診断されていないという。同機能では、加速度センサーによって手首の小さな動きを監視し、正常な呼吸パターンから外れたものを「Breathing Disturbances（呼吸の乱れ）」という新たな指標で追跡。睡眠時無呼吸症候群の兆候が示された場合、発生期間と呼吸障害のデータ、同症についての資料を含むデータがユーザーに通知される。ユーザーは、毎晩の呼吸の乱れを1ヶ月、6ヶ月、1年間の期間別に確認することができる。また、新たに水深計と水温センサーを内蔵。水深計は水面下6メートルまで測定でき、50m防水を備えることでシュノーケリング、プールや海でのアクティビティで活用できるという。そのほか、シリーズ10ではウォッチに内蔵するスピーカーから音楽の再生が可能になり、アップルミュージック（Apple Music）やポッドキャスト（Podcast）などのアプリの音声を直接視聴することができる。