仕事で心に傷を受けるような出来事があれば、それを思い出して恐怖を覚えたり、つらい気持ちで仕事が手に付かなくなったりすることもあるだろう。東京都の40代女性もその一人。
「デパート派遣だったのですが、営業の人に『販売のレベルが低い』と言われました」
と悪しざまに批判されたことを振り返る。(文:林加奈)
「今でもそのお客様が来店されると手が震え過呼吸になりかけます」
その営業スタッフが、女性のどんな点を見てそう思ったのかはわからないが、もう一人いるスタッフと比べられた結果のようだ。しかしその人は、デパートへ直接「お客様からクレームが入ったりする人だった」という。
「その人と比較され、私の方が駄目なのかと接客が怖くなっております。お客様には『あなたじゃなきゃダメよ』って言っていただいたこともあったので、よく考えると理不尽だなと思っております」
接客を受ける側から褒められたことがある女性が、クレームが入るような人と比較されたら納得がいかないのも当然だろう。
また徳島県の40代女性は、クレーマーの来店がトラウマになっているという。
「スーパーでカゴの中いっぱい入った商品をレジ打ちしていると『入れ方悪い。何年働いてるんだ』と他のお客様の前で怒鳴られました。他に現金をチャージする金額が聞こえにくかったので聞き返すと、怒りながら『全額チャージと言ってるだろう』と」
「私と同じくらいの40代くらいの女性に怒鳴られたのがトラウマで、今でもそのお客様が来店されると手が震え過呼吸になりかけます」
過呼吸になるほどのトラウマを植え付けるのだからクレーマーは恐ろしい。しかし、「『気にせられんよ』と慰めてくださるお客さま」もいるそうだ。そうした声に助けられて、なんとか働き続けているのだろう。
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