2024年09月09日 08:50 ITmedia ビジネスオンライン
調理家電ブランド「recolte(レコルト)」を展開するウィナーズ(東京都渋谷区)は、「エッグ&ボイルクッカー」を発売した。
商品の特徴は、温度管理が難しい「ゆで卵」や「温泉卵」をほったらかしで調理ができ、レトルトの湯せんや低温調理にも対応していること。例えば、ゆで卵(10~20分)、温泉卵(20~25分)は一度に4個までの調理ができ、ボタンを押すだけで完成する。レトルト(15~20分)の湯せんは、少量の水であたためられる。
商品化のきっかけは、簡単にゆで卵ができないか、簡単にできる器具をつくれないか、といったところからスタートしている。ゆで卵をつくる際、沸騰するまでその場で待たなければならず、タイマーを用意して半熟加減を調整するのは面倒なもの。こうした問題を解決するために、エッグ&ボイルクッカーの企画が進んだ。
「卵調理器のほとんどは、湯煎ではなく少量の水を張って『蒸す』タイプなので、それだと温泉卵をつくるのは難しい。湯煎式であれば、レトルトなど他の湯煎調理もできれば便利だと考え、企画が進んだ」(同社の担当者)という。
●開発にあたって苦労したこと
開発にあたって、最も苦労したことは「卵の殻の剥(む)きやすさ」だった。半熟の設定のときに、殻がうまく剥けずに卵はボロボロに。調理時間を変えたり、湯温や湯量を調整したり、試行錯誤を重ねることで、商品が完成したそうだ。
形状については、キッチンで邪魔にならないように「奥行きは7.5センチ」というスリムな構造にした。鍋に水をはって沸かすことでコンロがとられたり、レトルトを電子レンジのために容器を移して温めると洗い物が増えたりするので、場所を取らない形状が良いと考え、いまのサイズにした。
本体のほかに、カゴ、フタ、レシピブックが付属する。消費電力は400ワットで、色はクリームホワイト。希望小売価格は6600円。