新入社員が短期間で辞める職場には、なにかしら問題があるものだ。「基本1年で半分は退職」と打ち明けたのは山口県の40代男性だ。
「過去のやり方でやっている。今の時代に合わせたやり方でやっていないのでかなり無理がある。それを強制しているのでいつまでたってもかわるはずがない。上の人達から根本的に意識していくことが大事」
半数の新入社員が退職する理由は、時代遅れなやり方とそれを変えようとしない上層部にあると考えているようだ。(文:林加奈)
「1年目からベテラン社員のような働きを求められる」
岐阜県の20代女性が勤務する会社は「大卒新入社員は3年ごとに1人入社、高卒新入社員は1年に1~2人ほど入社するが、3年以内には退職する」という。その理由を次のように列挙している。
「給料が少ないから、事務所が年配者ばかりで雰囲気が悪いから、将来が不安だから、経営方針や考え方が古い。業務方法など時代遅れだから」
給料の安さを一番に挙げたが、やはり古い慣習が人材流出に追い打ちをかけているのかもしれない。
また、香川県の50代男性は勤務先が小売業で、「3年内離職率が50%を超えています」という。その理由を次のように考察している。
「(1)実際にやらされる仕事や求められる能力と給料が見合ってない。1年目からベテラン社員のような働きを求められる。(2)中堅社員が激務・サビ残・上司からの無茶な要求などによって疲弊している。そんなの見させられたら、『あぁ、将来自分もこうなるのか…』ってやる気なくなりますよね?」
と、疑問を呈する形で投稿を結んでいた。
※キャリコネニュースでは「新入社員が定着しない職場」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/QP2L8EDA