9月8日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)は、2024年限りでレプソルとのパートナーシップを解消することを発表した。
スペインの大手石油会社であるレプソルは、1995年からホンダとパートナーシップを締結し、レプソル・ホンダとして参戦を続けてきた。オレンジを基調としたマシンにレプソルのロゴが大きく掲げられたマシンが特徴だ。
過去にはミック・ドゥーハンや伊藤真一、バレンティーノ・ロッシやニッキー・ヘイデン、ケーシー・ストーナー、ダニ・ペドロサ、マルク・マルケスといった数々のライダーを起用してきた。なかでも2013年から2023年まで継続参戦したマルケスは、最高峰クラスで59勝を含む101度の表彰台を獲得。11年間で6度のタイトル獲得と栄光をもたらした。
しかし、レプソル・ホンダ・チームの絶対的エースだったマルケスが2023年限りでホンダからの離脱を発表し、ドゥカティへの移籍が決まった。今まで多大な功績を残しているライダーということもあり、マルケスの離脱に伴い、2024年はマシンのカラーリングを大幅に変更。
チーム名はレプソル・ホンダ・チームのままだが、レプソルカラーの割合が大幅に縮小され、ホンダの特徴であるトリコロールカラーへと変更された。それによりレプソルの離脱も噂で囁かれていたが、今回正式にパートナーシップの解消が発表された。
レプソルとパートナーシップを締結した1995年以降、最高峰クラスにおいて15度のチャンピオン、10度のチームタイトルを獲得。計183度の勝利を挙げ、455度の表彰台に上がるなど、30年に渡って輝かしい功績を収めたが、2024年限りでその関係性に終始を打つことに。
また、2025年についてはすでにライダーは発表されており、ジョアン・ミルとルカ・マリーニが継続参戦することが決まっている。今季からカラーリングが変更されたとはいえ、来シーズンのカラーリングとチーム名がどのように変更されるのかが気になるところだ。