職場で宗教勧誘されたという人たちに話を聞くと、多くの場合、些細な出来事から始まるようだ。
愛知県の30代後半の女性(事務・管理/年収450万円)は入社3、4目の頃、部署の異なる同期女性に、「この本を読んでみない?」と本を渡されたそう。開いてみると、
「教祖様は仏陀の生まれ変わり、教祖夫人は美の女神ヴィーナスの生まれ変わりとか書いてあるトンデモ本」
だった。(文:長田コウ)
上司にミスを報告すると「おめでとう。君の願いが叶ったね」!?
真面目に読む気にもなれなかったのだろう。「ぺらぺらと斜め読み」して、翌日には返却したという。返す際、感想を聞かれた女性は、率直な意見を述べた。
「数十分程度、いかにこの本の内容が馬鹿馬鹿しいか伝えた」
相手は「口の立たないおとなしい子」だったようで、言い返しもされず、そのまま女性を避けるようになったそう。女性としても、これを望んだのだろう。
大阪府の50代後半の女性(事務・管理/年収200万円)は、以前勤めていた会社で宗教勧誘に遭ったという。仕事で少しミスをしてしまった時だった。
「上司に報告して謝罪すると、『おめでとう。君の願いが叶ったね』と言われました」
まさかの返しに動揺する女性に向かって、その上司はおもむろに「本を読め!」と勧めてきた。異様な雰囲気を怪しく思った女性は、周りに確認した。すると、衝撃的な事実を知ったのだ。
「とある新興宗教の信者の集まった会社で、入信しないと正社員にはしないらしく、すぐに辞めました」
一方で、正社員になるために入信した人もいるのだろうか。
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