クリエイターの水野格が完全オリジナル脚本で挑んだ、高橋文哉主演のミステリー・エンターテインメント映画『あの人が消えた』(9月20日公開)。田中圭が、主人公の配達員・丸子(高橋)の先輩でプロの小説家を夢見る荒川役を好演し、約4年ぶりの再共演となる高橋と名コンビぶりを見せている。
【写真】名コンビ! 田中圭&高橋文哉を切り取った場面写真
本作は、2023年に放送されたドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)で国内外問わず名だたる賞を受賞したクリエイター・水野格が、完全オリジナル脚本で挑んだ先読み不可能ミステリー・エンターテインメント。
主人公・丸子を高橋文哉、丸子の先輩・荒川を田中圭が演じる。2人が挑む謎めいたマンションの住人には、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、染谷将太。そして警視庁の捜査官を菊地凛子が演じるなど、多彩な俳優陣たちが集結した。
「次々と人が消える」とうわさされるいわくつきのマンションの担当になった配達員・丸子(高橋文哉)。日々マンションに出入りして荷物を届ける彼は、その住人のひとり・小宮(北香耶)が、自身が愛読しているWEB小説の作者だと察して密かに憧れを抱いていく。しかしその一方、挙動不審な住人の島崎(染谷将太)が小宮をストーカーしている疑惑が持ち上がり…。
丸子は運送会社の先輩で小説家志望の荒川(田中圭)の協力を仰ぎ、他の住人たちに聞き込みを開始。引っ越し先を探しているという沼田(袴田吉彦)や、詮索好きのおしゃべりな女性・長谷部(坂井真紀)から「島崎の部屋に血だらけの女がいた」「血痕が付いた服を着た姿を見た」という衝撃の目撃情報を聞き、彼を危険人物と断定。小宮を守りたい一心で部屋に単身侵入を試みるが、運悪く帰宅した島崎と鉢合わせてしまう。時を同じくして、世間を揺るがす大事件を追っていた警視庁がマンションに接近。一触即発の緊張感が流れ始めるなか、事態は思わぬ方向へと突き進んでいく―。
プロの小説家を目指し「小説家になろう」で自作小説を連載中の荒川を演じる田中は、これまで『あなたの番です』(日本テレビ系)や『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)シリーズなどの話題作へ次々と出演、2024年も本作のほか『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』(11月1日公開)、『劇場版ドクターX』(12月6日公開)、『私にふさわしいホテル』(12月27日公開)と、4本もの待機作が控える実力と人気を兼ね備えた俳優だ。
主演の高橋とは2020年に放送されたドラマ『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)で共演。今回のオファーを受けたことについて、田中は「高橋文哉くんが主演とのことで、なんとか参加したいなと思っていました。前回の作品では、先生と生徒という関係性でしたが今回は先輩と後輩で撮影に入る前から楽しみにしていました。お互いにあれから様々な作品と出会って、そしてバラエティ番組の共通点も増え、またこうして一緒の作品に参加出来ることがとても嬉しいです」とコメント。今年のネクストブレイク俳優部門で1位を獲得するなど俳優として飛躍を見せる高橋との再共演を喜んだ。
本作での田中の演技について、プロデューサーの櫛山慶は「絶妙な芝居のさじ加減には驚かされました。屋台骨として作品全体を包んでくれたと思います」と絶賛。そんな田中が好演する荒川は、いつも元気で明るく面倒見が良いが、時折繰り出す独特のたとえが若干すべりがちのどこか憎めない先輩配達員。新しく担当になったマンション「クレマチス多摩」に出入りするなかで、怪しげな住人の“秘密”を目撃してしまった丸子の相談に親身に乗る彼が、果たしてこの大事件にどう関わってくるのか? 「圭さんに少しでも成長した姿を見せたい」と意気込みながら撮影に臨んだ高橋との名コンビぶりにも注目だ。
映画『あの人が消えた』は、9月20日より全国公開。