2024年09月07日 08:50 ITmedia NEWS
シャープは9月5日、「ラッコの手」を参考にして太さや長さの異なるピンを組み合わせることで、髪の絡まりをスムーズにほどき、毛先への負担を軽減するというヘアブラシ「Smoome(スムーミー)」を発表した。10月24日からオープン価格で販売する。
シャープ独自の「ネイチャーテクノロジー」(生物模倣技術)を生かしたブラシ。活動時間の多くをグルーミング(毛づくろい)して過ごすラッコの手を参考に、交差して絡んだ髪を横方向に広げる太いピンと、くしの通りを滑らかにする細い長短のピンの3種類を組み合わせた。
社内検証では2カ月相当のブラッシングを行った毛髪のダメージを測定したところ、一般的な樹脂製ブラシと比べ、枝毛や切れ毛を約52%抑制できたという。
またブラシには「プラズマクラスターイオン」発生デバイスも搭載。ブラッシングで発生する静電気を抑える。10回ブラッシングした後で毛髪の帯電量を比べたところ、樹脂製ブラシが2.4kVだったのに対し、スムーミーは0.8kVだったという。
ネイチャーテクノロジーは、自然界に生息する生き物の機能や仕組みを参考にして、新たな技術開発に結びつける生物模倣技術。シャープはこれまでに、イルカやアホウドリ、蛾、フクロウなど様々な生物を参考にした技術を家電に投入している。