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日産が「オーラ」を改良! 何が変わった? 売れ行きは? 六本木で聞く

2024年09月06日 17:21  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
日産自動車がプレミアムコンパクトカー「ノート オーラ」のマイナーチェンジを実施した。オーラといえば上質な内外装や日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」による優れた乗り味などが人気だが、マイチェンでどう変わったのか。東京ミッドタウンで開催中のオーラをフィーチャーしたイベント会場で聞いてきた。


マイナーチェンジで変わったところ



2024年6月にマイナーチェンジした日産のプレミアムコンパクトカー「ノート オーラ」(以下、オーラ)。上質な内外装をはじめ、第2世代「e-POWER」(日産のハイブリッドシステム)によるスムーズで力強い加速、滑らかな減速制御、優れた静粛性が人気だが、今回の改良ではフロントグリルを一新して新型の「Vモーション」を採用し、ヘッドライトの下側にボディ同色かダークメタルグレーのアクセントを入れ込んだ。前後バンパーもウイング形状にしたことで一層のワイド感を強調。軽量化した17インチホイールは空力を意識するとともに、角度によって見え方が変化するデザインを採用した。パワートレインは変更なしだ。


インテリアにはユーザーの意見を取り入れた改良点が2つ。ひとつ目は、前席シートの電動化だ。マイチェン前は電動式ではなかった前席シートを、このクラスにふさわしくパワーシートに変更したことにより、ポジションの調節幅が広がり、より多くのドライバーに対応できるようになった。シート表皮は、オーラ(AURA)の頭文字をモチーフにしたジャガード織物と合皮のコンビを採用し、高級感がアップしている。


ふたつ目は細かい点だが、グローブボックスを上下2段式とした。「車検証などを入れると他のモノが入れづらい」との声に対応したそうだ。


便利機能では、後席にもリングライト付きのUSBポート(タイプC)を設定。前席(タイプCとAを併設)と同様に充電が行えるようになった。


新しい2トーンボディカラーの「フォレストグリーン/スーパーブラック」はドイツの黒い森「シュヴァルツヴァルト」をイメージ。これに合わせて、インテリアカラーには新たにグレーとブラウンの「ワイマラナー」を設定した。ちなみにこの内装色、モチーフとしたのはドイツの貴族に愛された犬種「ワイマラナー」だという。


六本木に緑のドームが出現!



これらの新規カラー採用に合わせて、日産はオーラの魅力を見る人に再発見してもらうべく、東京・六本木の東京ミッドタウンでイベントを開催中だ。


「オーラ フォレストドーム」と題するイベントの開催期間は9月5日~7日の3日間。「都会のど真ん中で森林浴ができる」という触れ込みだ。



フロアに設置された透明のカプセル内は、アセビやストレチアなどドイツの森をイメージした植栽で満たされている。中央に鎮座するのはフォレストグリーンのオーラだ。訪れたお客さんはオーラに乗り込み、緑豊かな森の景色(視覚)、体感温度が4℃下がるという特別に調合したヒノキの香り(嗅覚)、アンビエントミュージックと鳥のさえずり(聴覚)、上質なインテリア(触覚)を楽しむことで、森林浴ドライブに来たような癒しの体験ができるという。


筆者も体験してみたが、オーラのヘッドレストにはBOSEサウンドシステム(オプション)が取り付けられているので、モニターで調節すると、360度の音の世界に没入できた。


日産 日本マーケティング本部の村田直哉チーフマーケティングマネージャーに話を聞くと、オーラの購入客は、少し大きなサイズの国産車や輸入車からの買い替え客がけっこう多いという。六本木でイベントを開催したのも、そうしたユーザーが多い土地柄だから。



価格は、例えば売れ筋の「G 2WD」では8万円アップの277万9,700円となったものの、ノート、オーラシリーズの今年8月の販売台数は前年同月比11%アップの6,894台だった。マイナーチェンジの効果がはっきりと出ているとの分析だ。


原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。 この著者の記事一覧はこちら(原アキラ)