1年でもっとも結婚式が多いと言われる秋。招待が重なってしまい「ご祝儀貧乏」に陥りそうな人も多いのではないだろうか。
「お悩み解決掲示板」に9月上旬、「結婚式って結局自己満じゃないですか?」というトピックスが立ち、物議を醸している。
「親族から結婚式の招待が来たんですが、来月も苦しくて迷ってます。そんなのにお金かけるぐらいだったら、欲しいものあるから自分に使いたくて。3万って割とでかい出費…みなさんはどう考えますか?」
お祝いはしたいけれど、トピ主のように本音では「ご祝儀は痛い出費だ」と感じている人もいるのはないだろうか。(文:天音琴葉)
夫が貸してくれるとしても「そこまでして出席するものなのか?」と疑問
「今年転職したばっかりで生活も仕事も不安定なタイミングなので、余計行く気になれません……」と、全く乗り気ではない様子。トピ主は女性で、ご祝儀のほかに衣装や美容室代もかかるだろう。遠方なら交通費や宿泊費の負担もあり得る。
収入が安定しないなかで躊躇する気持ちはわからなくもないが、トピ主は既婚者のようだから夫に出してもらうこともできるだろう。ところが、
「旦那が貸すよと言ってくれたんですが、そこまでして出席するものなのか?と疑問になって」
と書かれており、どうやら結婚式を行うこと自体に疑問を抱いているようだ。トピ主は自分のときには結婚式を行わず、食事パーティを開いただけだったとも明かした。その辺りに今もわだかまりがあるのかもしれない。すると回答欄にはさまざまな反応が書き込まれた。
「ご祝儀が出せず大学時代の友人の結婚式を欠席した」という人も
「結婚式なんて自己満ですよ」「まあ、基本新郎新婦の自己満足ですね」「私も主さんと同じように思う」とトピ主に共感を示すコメントも一定数見られた。ご祝儀については、
「3万ならまだいい。親戚なら5万とか普通にある。ほとんど付き合いもないのに交通費や宿泊費まで自腹なら死ぬ」
「3万円がきついという感覚分かります。私も勤務先が倒産した直後、生活不安からご祝儀がどうしても出せず、大学時代の友人の結婚式を欠席したことがありました」
という回答が共感を集めていた。自身の生活もままならない状態で、友人を祝うどころではなかったという後者は理解できる人も多いだろう。20代後半の我が子が「寿貧乏だって言ってる」とし、毎月のように友達の結婚式や出産が続いていると書き込んだ人もいる。20代は給料がまだ少ないのに友人の結婚や出産が重なりがちで、大きな出費になるものだ。
一方でトピ主に反発する声も。結婚式は自己満という主張に対し、そうではなく「お祝いに来てくれた人達を精一杯もてなす席」「今までお世話になった人達へのお礼と夫婦としての挨拶、自己紹介をする」といった否定の声が上がっていた。また、ご祝儀を払いたくないという件についても、疑問視するコメントが見られた。
「ご祝儀の3万を出すのが嫌で行きたくないってことは、お祝い自体しないつもりでしょうか。そういうのって、やっぱり後から親族に言われ続けますし、その覚悟があるならお祝いしなくて良いと思います」
確かに親族や親しい友人の場合、結婚式に欠席してもお祝いを贈ることがほとんどだ。結局のところ、結婚式が自己満かどうかは個々の感じ方によるが、やはり招待されたら、今後の関係性を鑑みて出席する人が圧倒的に多いだろう。
だが、最近は物価高で生活が苦しく、お祝いしたくてもご祝儀を出すのがつらいと感じる人は20代に限らず、どの年代でも増えているかもしれない。
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