会社が社員から罰金をとることは許されない行為だが、そんな極悪ルールを平気で押し付ける社長がいたという。千葉県に住む60代女性が「以前勤めてた会社は大変なワンマン会社でした」とブラック企業にまつわるエピソードを寄せた。そこは「社員証でタイムカードを押す」システムになっていたが、なんと
「打刻1回忘れで罰金600円を払うので、社員証を忘れてしまうと打刻2回忘れになってしまい、1日で1200円の罰金でした」
ことによると残業代1時間分が飛ぶ額だ。それは全て「社長のポケットマネー」になったというからタチが悪い。しかしその後、社長に天誅がくだるときが来た。(文:篠原みつき)
会社に「黒塗りの車が5~6台ズラリ」
もちろん法規違反はそれだけではなかったようで、「その他モロモロ悪質な事数知れず」と語る女性。そんなある日、鍵当番で早く出社すると、会社は異様な雰囲気になっていた。
「『マルサの女』如く黒塗りの車が5~6台ズラリ。 2人が私と一緒に経理の部屋に来て『何にも触らないで下さい』と言われ、掃除だけすると追い出されました」
驚くことに、どうやら脱税の疑いで国税局の査察が入ったようだった。
「その後3日間、全社内でパソコン一切触れる事が出来ず、段ボール何十箱を抱えて引き上げて行きました」
3日もパソコンなしでは仕事にならなかっただろう。ただ、本当に窮地に陥ったのは経営者、つまり社長だ。結果として、女性はこんな顛末を明かした。
「追徴課税6000万円の支払いでした。社長の支払いだったので、皆が『ザマア』と思ってたでしょう」
ところでその後、社員への罰金はどうなったのだろうか。
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