サムスン電子のスマートウォッチ「Galaxy Watch」シリーズに、2024年モデルが登場しました。アウトドア向け仕様を備えたフラッグシップ「Galaxy Watch Ultra」、スタンダードモデルの「Galaxy Watch7」、エントリーモデル「Galaxy Watch FE」の3種類です。
ここではスタンダードモデルの「Galaxy Watch7」について3つのポイントで紹介していきます。
●従来のモデルから進化した3つの仕様
進化ポイントの1つ目は処理性能のアップです。2023年モデルの「Galaxy Watch6」では5nmプロセスで設計された2コアのプロセッサー「Exynos W930」を搭載していましたが、Galaxy Watch7では3nmプロセスで設計された5コアのプロセッサー「Exynos W1000」を新たに搭載。ストレージも従来の16GBから32GBへと倍に増えました。
2つ目は位置情報の精度が上がったこと。従来モデルでは、GPSの位置測位に使用する周波数帯がL1のみでしたが、Galaxy Watch7ではL1+L5のデュアルバンドに対応しました。ビルの多い都市部でのランニングでもより正確な位置トラッキングが期待できます。
3つ目は、13個のLEDを搭載した新たなバイオアクティブセンサーを搭載し、より精度の高い測定が行えるようになったことです。また測定項目として老化に関連するとされるAGEs(エイジス:終末糖化産物)の指数を算出できるようになったとのことです。
●充実した健康維持機能がポイント
Galaxy Watch7は、健康維持のための機能が充実していることもポイント。ここでは、特に注目しておきたいものとして「エナジースコア」と「睡眠コーチング」機能の2つをピックアップします。
エナジースコアは、日中の活動量や心拍数、睡眠データなどから分析した数値が、0~100までのスコアとして表示される機能です。
このスコアは4段階のレベルで分類され、スコアの元になった7つの細かい指標も確認可能。スコアが低かった場合には、運動量を増やそうなど、改善のためのアドバイスが表示されます。
睡眠コーチングは、睡眠パターンを分析して改善のためのポイントを教えてくれる機能。利用するには7日間の着用が必要です。
7日間の睡眠を記録すると“ペンギンタイプ”などの「スリープアニマル」としての分類が表示されたうえで睡眠パターンが分析され、改善のためのポイントがレコメンドされていきます。さらに、3週間装着し続けると睡眠の改善状況を確認できます。
●「レース」機能でパフォーマンスアップ
ワークアウトの測定に関しては、過去の自分に挑戦できる「レース」機能がユニークです。この機能は、屋外ランニングと屋外サイクリングでのみ利用できます。
過去14日間のうちに走ったコースと同じコースを同じスタート地点から走ることで、過去と現在のパフォーマンスを比較することができるというもの。競技としての記録に挑戦する際にモチベーション維持に役立つでしょう。
そのほかには、単体でモバイル通信が可能なLTEモデルが選択できることや、FeliCaチップによる非接触型決済、体脂肪率などの体組成の測定などに従来モデルから引き続き対応していることが重要なポイントです。
ケースサイズについては、40mmと44mmの2種類から選択可能。用途や好み、体格などによって選ぶことができます。