本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大氏による自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)が原作。脚本は、『ゴールド・ボーイ』(2024年)、『正欲』 (23年)等を手がける港岳彦氏。吉沢が、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。
10月に開催される英国「ロンドン映画祭(BFI London Film Festival 2024)」コンペティション部門、カナダ「バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival 2024)」パノラマ部門へ、それぞれ正式出品されることが決定。吉沢は「光栄な限り。国や文化を問わず見ていただいた方に伝わる普遍的なテーマだなと思いました。もっともっと多くの方に、この作品が広がってくれるとうれしいなと思います」としみじみ。