2004年9月に公開された映画『スウィングガールズ』が、今年で公開20年を迎える。本作は、ジャズに魅了され、ビッグバンドを結成した田舎の女子高生たちの奮闘と成長を描いた青春群像コメディ。ビッグバンドのメンバーである17人の俳優はオーディションで選ばれ、演奏は4ヵ月の猛特訓を重ね、吹き替えなしで行われた。この記事では、鮮やかな青春を描いたキャストたちの現在について紹介する。
【写真】『スウィングガールズ』公開から20年! 大人になったキャストたち
■上野樹里
本作の主人公・鈴木友子を演じたのは上野樹里。東北地方の田舎町で、食あたりで倒れた吹奏楽部の代わりに急遽集められたメンバーの1人。作中ではテナーサックスを担当し、上野は本作で第28回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した。
本作出演後、上野は2006年放送の『のだめカンタービレ』や2008年放送の『ラスト・フレンズ』(どちらもフジテレビ系)など数々の話題作に出演。中でも主人公の野田恵を演じた『のだめカンタービレ』は大ヒットとなった。2023年にはミュージカル『のだめカンタービレ』にて、ミュージカル初挑戦。ドラマと同様に野田恵を演じたことで大きな反響を集めた。
プライベートでは、2016年にTRICERATOPSのギターボーカル・和田唱と結婚。SNSでもデートの様子や2ショットをたびたび投稿しており、夫婦の仲の良さも話題となっている。
■貫地谷しほり
貫地谷しほりは、斉藤良江を熱演。作中ではトランペットを担当し、本作が貫地谷の出世作とも言えるだろう。本作出演後には、2005年に『大奥~華の乱~』(フジテレビ系)、2007年に大河ドラマ『風林火山』(NHK)などに出演。2007年には連続テレビ小説『ちりとてちん』(NHK)のヒロイン・和田喜代美を演じ、初主演を務めた。
それから現在に至るまで、数多くの映画やドラマに出演。舞台でも活躍し、ナレーションも多く担当している。『スウィングガールズ』で共演した本仮屋ユイカとはプライベートでも仲が良く、2023年には2ショットを公開し反響を集めた。プライベートでは、2019年9月に一般男性と結婚した。
■本仮屋ユイカ
トロンボーンを担当した関口香織を演じたのは本仮屋ユイカ。ショートカットと眼鏡がトレードマークだった。本作で本仮屋は、作品が人に伝わる喜びを実感したという。
本作出演後は、2005年に連続テレビ小説『ファイト』(NHK)に出演し、主演の木戸優を好演。2006年に『僕の歩く道』(関西テレビ)、2007年に『Dear Friends』、2015年に『民王』(テレビ朝日系)など、多くのドラマや映画に出演。確かな存在感で主演から脇役までさまざまな役を演じている。
また、2012年から2015年には『王様のブランチ』(TBS系)でMCを担当。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)でのナレーションを務めたり、ラジオパーソナリティーを務めたりと、声の仕事も多く担当している。
男子高校生を演じていた俳優たちも今や大物に
■平岡祐太
平岡祐太は、ピアノを担当した中村拓雄を演じた。拓雄はビッグバンド「スウィングガールズ&ア・ボーイ」の唯一の男子。平岡は本作で第28回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した。
本作出演後には2005年の『WATER BOYS 2005夏』(フジテレビ系)、2006年の『たったひとつの恋』(日本テレビ系)、2007年の『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)など数々の青春ドラマに出演。2010年には大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)に、2016年には連続テレビ小説『べっぴんさん』(NHK)に出演した。また、2020年にはドラマ『片恋グルメ日記』(TOKYO MX)にて、本仮屋と再共演。2人は『スウィングガールズ』以来の共演となった。
プライベートでは、2022年に一般女性と結婚した。
■高橋一生
高橋一生は吹奏楽部の男子生徒・部長を演じた。部員に対しては厳しい態度を取ってしまうこともあるが、音楽への愛がある故。将来は音楽学校を目指している。
本作出演前からさまざまな作品に出演していたが、出演後は2007年の大河ドラマ『風林火山』(NHK)、2015年の『民王』(テレビ朝日系)、2017年の連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)、2017年の『カルテット』(TBS系)などさまざまな話題作・ヒット作で活躍。中でも『民王』で演じた貝原役は話題になり、2015年以降は数多くの賞を受賞している。
プライベートでは、2024年に女優の飯豊まりえと結婚。高橋と飯豊は、ドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK)にて共演した。