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「ミラー ハリス」が文学作品から着想を得たフレグランス2種を発売 物語の情感を香りで表現

2024年09月05日 08:01  Fashionsnap.com

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左から:ミラー ハリス スタッカート オーデパルファム 100mL、ミラー ハリス ミニア オーデパルファム 100mL

Image by: Miller Harris
 英国発のフレグランスブランド「ミラー ハリス(Miller Harris)」が、「ストーリーズ コレクション」から新作「スタッカート オーデパルファム」(100mL 3万3990円)と「ミニア オーデパルファム」(100mL 3万3990円)を10月2日に発売する。また、9月25日から10月1日まで阪急うめだ本店キレイキレイスタジオで開催するポップアップで先行販売する。

 ストーリーズ コレクションは、有名な文学作品の1ページ分の文章に着想を得て生まれたフレグランスを揃える。フレグランスをまとう人に物語の情感を伝え、ストーリーと香りを巡る没入型の体験を提案する。
 スタッカートは、ニューヨークを舞台にしたイーディス・ウォートンの「無垢の時代」からインスパイアされ、調香師カリーヌ・ヴァンション・スペナーが良識と欲望の葛藤を表現した。ジャックミノーとドライローズが織りなす繊細なバラの香りに、甘いハチミツと刺激的なジンジャーが加わる。レザーノートとスパイスの組み合わせは、同書の一節にあるように、遥か彼方のバザールを連想させる。チャイニーズ シダーウッドとタバコでほのかなスモーキーさを演出する一方で、アンバーグリスで暖炉の炎が揺らめく情景を描き、この小説の時代背景を物語るかすかにクラシックなモダニティをもたらす。
 ミニアは、ヴァージニア・ウルフの「灯台へ」で描かれる孤独と個人的な闘いをモチーフに、調香師のエミリー・ブージュが凍てつくような暗い夜の空気を想起させる香りを目指した。アロマティック マリン調の香りで、トップノートは爽やかでスパイシーなカルダモンから始まり、すがすがしくアロマティックなセージ、ミント、ユーカリが重なり、自由の爽快感と寒い夜の孤独を同時に表現する。グリーングラスの香りはスコットランドのスカイ島の風景を、シーソルトは海の水しぶきを思わせる。ハートノートのシダーウッドとカシミアウッドが独特の洗練された雰囲気を添え、ベースノートのミルラとパチョリがアーシーさをもたらし、ウルフが描いた島で生きる孤高の様子を描写している。

■ミラー ハリス:公式サイト