面接では前向きさをアピールしたいところだが、面接官が後ろ向きだったら入社を躊躇してしまうこともあるだろう。
京都府の30代前半の男性は、ある運輸系の会社に応募した。書類選考のあとに行われた一次試験での出来事を振り返った。
「この試験に適性検査と面接がありました。適性検査は特に問題なくやれたのですが、面接で困ったことになりました」
面接は30分程度だったが、そのうちの15分以上を過去の経歴に関する質問に費やされたのだ。(文:長田コウ)
募集要項に「やる気に満ちた人を待ってます」と書かれていたが、「実際は後ろ向きで覇気がない」
過去の質問に多くの時間を割かれたことについて、男性は自身の経歴が「畑違い」だったからと推測。しかしそうだとしても、「クリアになるどころか更に遡られること」になったと違和感を覚えたようだ。
「その後も過去のことに絡めた質問ばかりで『そんなに人の過去が知りたいのか』と思う気持ちに」
異業種への転職で面接官は慎重になっていたのだろう。しかし、男性は納得行かなかったようだ。これまで受けてきた会社の面接では、経歴関連の質問は短くまとめて、「現職について」や「会社に貢献できることは何ですか?」といった前向きな質問が多かったそうだ。
この日のために、会社についての情報を念入りに調べていた男性は、「暗い気持ちになりその試験を終えました」という。未だかつてないほど暗くなり、帰宅後に恋人に電話すると、「電話口から心配されるほど」だったそう。
結果は不合格だったが、「仮に二次選考に行けても辞退した」とこぼした男性。馴染める気が全くしなかったのも理由の一つだとし、
「過去のことばかり聞いてくるものですから、後ろ向きな会社なんだなと感じ、試験前と真逆の印象をもつようになりました」
「あるあるかも知れませんが、募集要項はやる気に満ちた人を待ってますと書いてあるのに実際は後ろ向きで覇気がないんだなとその会社を認識するようになりました」
面接をきっかけに、この会社へのイメージがガラリと変わったようだ。
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