仕事を続けるうえで社内の人間関係は重要だ。大阪府に住む50代前半の女性(事務・管理/保険/年収300万円)は直属の上司に悩み、転職を決意したという。
「直属の上司に前向きにチャレンジする社風といわれ、自分の範囲外の仕事も、『覚えておいて損はないから』と回ってきた」
上司の采配で業務外の仕事もこなした女性は、「チャレンジする社風」に合っているようにも見えたが……。(文:真鍋リイサ)
相談もせず勝手にやり、「出しゃばるタイプの人」だと噂される
慣れない仕事を「完結した」女性だったが、思いがけない批判を浴びてしまう。
「上司の同位職達から『社歴浅い人になんでそんな仕事回した?』と非難が出たらしい。直属の上司が自分の権限でやらせたと言うならまだしも、私が相談もせず、勝手にやり、出しゃばるタイプの人だと話が変わってた」
上司の指示に従って仕事したにもかかわらず、いつの間にか余計な行動だと言われてしまったのだ。上司は自身が非難されることを避けるために嘘をついたのだろうか。女性は怒り心頭でこう語る。
「何がチャレンジの社風よ。社内の雰囲気わからない人間に、やりたくない仕事押し付けて、やりきったのに、外からの自身の評価を恐れて、一転いらないことをしたと評価してくる上司の元では働けないと思った」
会社に入ってから日が浅いにも関わらず仕事をやり切った女性を認めるべきなのに、それをせずに自身の保身のために責任を押し付ける上司では信用できない。
また、宮城県に住む50代後半の男性(医療・福祉・介護/年収300万円)は、昨年末に現在の会社に入社。「新規事業所立ち上げに従事している」というが、すでに転職活動を行っている。というのも、
「私以外の社員全員が社長の学生時代の友達関係で、仕事での扱いや役割など一番下の扱いです」
身内で固められたグループで、下っ端として働くのは辛いことが多いだろう。しかし男性は「それは良いのですが」とさらに深刻な問題を語った。
「仕事に対する考え方が違ったり、知識が違ったりして、以前出来ていた仕事のパフォーマンスも発揮できず、とても仕事がやりづらく。私自身キャリアアップを考えていますが、現状の会社では望めそうにないため、在籍中に転職活動を行っています」
人間関係がうまくいかない会社でのびのびと実力を発揮することは難しい。入社早々、転職を考えるのは無理もないだろう。
キャリコネニュースでは「『会社辞めよう』と思った瞬間」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/IH9TJF3V