2024年09月04日 13:41 ITmedia PC USER
Microsoftは9月3日(米国時間)、IntelとAMDの新プロセッサを搭載したx86版のCopilot+ PCを11月に提供開始すると発表した。
Copilot+ PCは、40TOPS(毎秒40兆回)以上の処理性能を持つNPUを内蔵したCPU/APUの搭載がハードウェアの必須要件となっている。
AMDが7月に発表したRyzen AI 300シリーズや、Intelが今回発表したモバイル向け新CPU「Intel Core Ultra Mobile プロセッサ(シリーズ2)」(開発コード名:Lunar Lake)は要件を満たしており、11月に提供されるWindowsのソフトウェアアップデートで、正式にCopilot+ PCの機能が使えるようになる。現時点で公開されている機能は以下の通りだ。
・翻訳機能付きのライブキャプション(字幕)
・背景ぼかしやアイコンタクト、自動フレーミングなどが使える「Windows Studio Effects」
・ペイントの生成AI「Cocreator」
・イメージのスタイル変更および「Image Creator」を含む写真アプリ
あわせて各PCメーカー(Dell、HP、Lenovo)も新CPU/APUを搭載したCopilot+ PCを順次発表する予定で、11月には実機が出そろう見込みだ。Intelの発表会では、DellとHPがLunar Lakeを搭載した新PCをチラ見せした。
現在はQualcommのArm系プロセッサ「Snapdragon Xシリーズ」のみがCopilot+ PCの要件を満たしており、日本でも同プロセッサを搭載したPCが店頭に並んでいる状況だ。省電力性能やパフォーマンスが優れている一方で、Arm版Windows 11を搭載しているため、ソフトウェアや周辺機器の互換性に注意する必要がある。
x86版Copilot+ PCの登場により、Windows陣営の状況がまた大きく変わりそうだ。