ひとくちに「働かない中高年」と言っても、働きたくても働けないというケースもあるだろう。周囲はそれを理解してあげたいものだが……。投稿を寄せた20代男性は、直属ではないものの、
「最近出世したばかりの上司が仕事をしていないです。 と言うか会社にほとんど来なくなりました」と
不満をもらす。原因は「体調不良」との事だという。もともと体が弱く、たびたび休んでいる人だったため、「有給を一年もたたずに使い切ってしまい、賄えない分は欠勤という形で休んでいました」と説明した。
ただ、この上司は「仕事自体は普通にできるし、人望もある人です。過去何回も出世の話は出ていた」という人だった。一体どういうことなのか。(文:篠原みつき)
「先輩が部下となり『上司としてこうするべきだ』とか云々言われていた」
過去に出た昇進の話は、「休みが多すぎて」何回も流れていたそうだ。
「しかし最近ついに出世し、元々働いていた部署の『係長』となったわけですが、なって少し経ったら来なくなった、という状態です」
せっかく昇進したものの、ほとんど出社しなくなった係長。男性によると、こんな経緯があったらしい。
「話を聞くと、どうも今まで慕っていた先輩が部下となり、その先輩に『上司としてこうするべきだ』とか云々言われていたそうです。それがストレスになり、体調不良に拍車がかかり、ほとんど出社できない状態になってしまったとの事です」
先輩が部下になるだけで仕事がやりづらいのに、余計なプレッシャーをかけられた様子で気の毒ではある。係長は「休職」扱いにはなっていないものの、「今年に入ってすでに50~60日…下手したらもっと休んでおり、すべて欠勤状態です」というから、月の半分近くは休んでいるだろう。困るのは同じ部署の人たちだ。
「私に直に影響はありませんが、同じ部署の人たちからしたらやはりたまったもんではないようで、連絡事項は行き届かなくなるし、判断してもらいたい内容も聞けない状態、とにかく管理職しか出来ない内容が一切できなくなってしまっています」
「そのため上の課長が係長業務も行わなければならず、それでも手に余る場合は他の関係部署の係長や、役職にすらついていない一般社員にヘルプを頼んでいる状態です」
しわ寄せが各方面に及んでいる様子だ。「こんな状態が一年近く続いている」として、職場の空気をこう語っている。
「もはや部署の人達からはいないのが当たり前のようになってきており、最初は心配していた人たちも『いい加減にしろ』と言うようになってます」
男性は「もうこの人は降格でいいのでは?」と普通に思うそうで、「必要な時にいない人なんて申し訳ないですが管理職をさせるべきではありません」と主張。厳しい意見をこう書いていた。
「なぜ一年もこの状態で会社が良しとしてるのかわかりません。大人数に迷惑がかかっているのだから、降ろしてあげるほうが全員にとっていいのでは?と思います」
男性はかなりイラついている様子だが、しかしこのままでは係長にとっても立場上辛くなるばかりだ。メンタル不調は誰にでも起こり得る。このまま退職に追い込まれるようなことにならないよう、企業側がうまく配慮してくれるといいのだが。
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