上司や指導者に「帰れ!」と叱られたとき、本当に帰る人もいる。NEWSの小山慶一郎さんが9月2日、情報番組「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演し、ジャニーズJr.時代に「帰れ!」と言われた際のエピソードを披露した。
番組では、キャリコネニュースが配信した「『全部オマエのせいじゃ!』罵倒してくる上司に『全部私が悪いんだな!? 本当に私が悪いんだな!?』と言い返した女性」という記事を紹介。ある女性が大手電機会社の下請工場に勤めていた頃の回想で、原因もわからないまま男性上司から「全部オマエのせいじゃ!」と全員の前で罵倒された。言い返しつつ総務部に訴えたものの「我慢してくれ」と言われてしまったという話題だ。
「『何でそんな言い方しかできないんですか』って言ったらもっと怒られて」
つまり上の立場の人から理不尽に罵倒された話だ。MCのふかわりょうさんが小山さんにこの話題を振ると、小山さんは「理不尽なことありますよ」と前置きし、
「昔ですけどジュニアの時とか。すごい厳しい振付師がいて、その人から理不尽に自分のせいにされたりとか、『帰れ!』とか言われて。それで本当に帰ったら怒られるし」
とエピソードを披露。これにふかわさんが「あー帰っちゃいけない『帰れ』ですね」と応じると
「でも『帰れ』と言われたら帰るタイプの人だったので、じゃあ帰ります!みたいな」
「一回めちゃくちゃ怒られたから『何でそんな言い方しかできないんですか』って言ったらもっと怒られて。もう俺この人と仲良くならないって」
と当時の不満を振り返った。反論むなしく逆に激怒されてしまったようだ。
通常、「帰れ」と怒る指導者は、相手から「いや帰りたくないです、頑張ります!」という反省の弁を引き出すために言っているだろう。その点をふかわさんが「やんちゃだなー」と笑いつつ指摘したが、小山さんは
「いやいや、もうそれを分かってるから『帰ります』ですよ」
とキッパリ。相手の意図を全て承知の上でその場から去ることを貫く姿勢を示した。ふかわさんが「これじゃいけないと丸くなった瞬間」はあるのか聞くと
「いやその人には今でもなってないですね」
「でもその人が今は丸くなって怒られなくなったので、いま会って話すとなんか変な感じです。あのときみたいなとげとげしさがないから、なんか大人同士でしゃべっている感じで」
と現在の関係は穏やかになっていることも明かした。時代が変わって、相手も対応を変えてくるようになったらしい。
スタジオでは、他の出演者が「お笑いのネタみせでも灰皿が飛んできたこともある」などとかつてのパワハラな現場を振り返り、「それが戻って来て欲しいとは思わないけどそれが普通だと思ってた」「いまはダメですけどね」などとまとめていた。