【残暑の怪談特集】自分では幽霊を見たことがなくても、身近に“見える”と言う人がいると「幽霊はいる」としか思えなくなるようだ。投稿を寄せた50代女性は「昔よく遊んでいた友人が見える子でした」と言い、友人2人と一緒に行った「廃墟トンネル」での恐怖体験を語る。
その廃墟トンネルは「そこそこ有名」な場所で、金曜日や土曜日の夜には肝試しに来る車がいたという。3人も車で現地に向かったが、友人の1人が車から「絶対降りない」と言うので、女性ともう1人の友人だけで車を降りて廃墟トンネルへと向かったそうだ。(文:福岡ちはや)
“見える”友人「ヤバイから早く車出して!」
しかし、安易な気持ちで心霊スポットに近づくべきではなかった。その2人も、結局は怖くてトンネルの中には入らず道から眺めるだけで車に戻ったが、時すでに遅し。
「2人で戻ってきたときに、車内で残っていた友人は『ヤバイから早く車出して!』と。私と一緒に(車を)降りた友人も『あ~、連れてきちゃったよ』と言いながら出発。廃墟トンネルからコンビニのある場所までは10~15分ほどらしいですが、30分以上かかっても着かず、同じところをグルグル走っていました。友人が『狐につままれてるからタバコを吸え』と」
廃墟トンネルからコンビニまでは一本道のはずなのに、たどり着けないのは何かがおかしい。女性は友人2人と一緒に、必死でタバコを吸ったそうだ。タバコが何に効くのかは不明だが、やがて目指すコンビニがある町の標識が出てきたという。
「車でさまよっているときも、リアガラスには霊がベタ~と付いていたそうです。私は見えないですが、ずーっと鳥肌で後ろが嫌な感じがしていました。トンネルからは落武者がついてきていたそうです。(中略)友人たちは廃墟トンネルへは何度も行っていましたが、ついてこられたのは初めてだったそうです」
その後、女性らはコンビニで塩を買い、お清めして帰宅したという。ちなみに現在、その廃墟トンネルは封鎖されており、もうトンネル内を歩くことはできないそうだ。
数年後、“見える”彼氏が「実はあのホテル、子どもがいたよね」
女性の恐怖体験は、これだけではない。彼氏とラブホテルに入ったとき、お互いに「ん?なんか雰囲気やだな」と思いつつ風呂に入ると、くもりガラスのドアの向こうの脱衣所に「黒いもの」が見えたという。そのときは2人とも「見てないフリ」を貫いたが、ホテルを出て車に乗ると「なんかさぁ…嫌な感じしたよね…」と意見が一致したそうだ。
「数年後、彼氏が『実はあのホテル、子どもがいたよね』と。彼氏は見えていたらしいです。脱衣所や階段にいて、バタバタと音も聞こえていたそうです。彼氏は見ないようにしていたそうです。すぐ私に言うと怖がらせると思って言わなかったそうです」
背筋の凍る話だが、彼氏の思いやりも垣間見える。「私は霊感はない」と言い張る女性だが、
「今の職場でも(幽霊が)いるみたいで、怖い感じはないですが、女の人が2人喋っている声を聞いたり、パタパタパタ~と小走りの音と、誰かに見られている感じがあります。会社の人も聞いています」
とも言っている。見えると言う友人や彼氏の影響を受けてしまったのだろうか。
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