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100円ショップで荒ぶるクレーマー客、在庫切れに「何とかしろ。他店から取ってこい」 上司に相談するも……

2024年09月03日 06:20  キャリコネニュース

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身勝手な客な対応に頭を抱える店舗スタッフは多いだろう。「某100円ショップ店員です」という沖縄県に住む30代前半の女性(サービス・販売・外食/年収200万円)は、「取り扱い商品が3万点以上あります」とした上で、

「ご来店された時在庫切れになってる場合もあります。 私はその場合、『お時間頂けるのでしたら1点からでもご注文可能ですが、いかが致しますか?』と聞くようにしています」

と、いつもの対応を明かす。丁寧で適切な接客のように思うが、それでも問題が起こってしまうことがあるようだ。(文:真鍋リイサ)

「なかなか連絡が取れない、留守番設定されておらず留守電にも残せない」

だいたいの客は「他の店舗を探してみる」「すぐ使いたかったから注文してまでは……」といった答えが返ってくるという。しかし、中には「大量に必要」「待ってもいいから欲しい」と取り寄せを依頼する客もいる。その場合は

「店舗に商品が届き次第ご連絡致しますので、1週間以内にご来店お願い致します」

と伝え、「1週間経過してもご来店がない場合」は店内で販売することを了承してもらう。もちろん、都合がつかない場合は「店舗にご連絡下さい」と注意事項を必ず伝え、了承を得た上で注文を受けているそうだ。

つまり、来店も連絡もなければ1週間後には取り置き扱いでは無くなる。注意した通りに1週間以内に連絡がつけば問題ないが、商品が店に届いてから注文客に連絡しても「連絡が取れない場合があります」というから困りものだ。

「時間が経って気持ちが変わり『必要なくなった』と言って頂ければ店舗で販売出来るのですが、なかなか連絡が取れない、留守番設定されておらず留守電にも残せない。といった状況が多数あります」

連絡が取れなければ手の施しようがない。結局、「その日も1週間経過した商品を店内に出しました」と明かす。しかしその日は思わぬクレーム客が現れてしまった。

別店舗にあると案内するも「こっちで待つから取ってこい」

その2日後、注文した客が来店したのだ。しかし、すでに売れてしまい希望の在庫数は無かった。その事を伝えると

「都合が合わず来れなかっただけだ。どうにかしろ」

と声を荒らげてきたという。女性はこう対応した。

「1日1回ご連絡した事、お客様のご都合が合わないのであればその旨をご連絡して頂ければ、お客様に商品を販売する事が出来た事を伝えましたが、『なんとかしろ』一点張りでした」

店側に非はないにも関わらず、クレーム客は納得しなかった。そこで、他店舗の在庫と合わせてなんとか希望の在庫数を確保したという。客へは、この店にある分を一旦購入していただき、「残りは他店舗で確保させて頂いているのでそちらで購入して下さい」と提案した。すると

「他の店舗まで行く時間がない。こっちで待つから取ってこい」

と勝手な事を言われてしまった。

「さすがにこれには呆れました。上司に相談し、上司が他店舗に受け取りに行きお客様へ販売する事になりました」

店内で待つ時間があるなら、別店舗に出向いて自分で買ったほうが早い気もするが……。100円商品をいくら分買ったかは不明だが、ここまでサービスさせるほどではないだろう。その客は、この件で「県内全店で『注文不可リスト入り』」になったという。

女性は「ここまでのお客様はなかなか居ませんが」と前置きしたうえで、

「音信不通になる方はとても多いので、お店側としてはご連絡だけでも!という思いでいる」
「少しでも困ったお客様が減るといいな。という想いです」

と切実な願いを語った。店側の苦労に少しでも気づいてもらいたいものだ。

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