2024年09月01日 11:01 ITmedia PC USER
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、8月25日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
●PlayStation 5や“PS VR2”が9月2日から一斉値上げ
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、9月2日よりPlayStation 5およびその周辺機器の価格改定を実施すると発表した。世界的な経済情勢の変動などの厳しい外部環境を受けたものと説明している。
主な製品の改定価格は、下記の通りだ。
・PlayStation 5 通常版:6万6980円→7万9980円
・PlayStation 5 デジタル・エディション:5万9980円→7万2980円
・DualSenseワイヤレスコントローラー:9480円→1万1480円
・PlayStation VR2:7万4980円→8万9980円
・PlayStation Portal リモートプレーヤー:2万9980円→3万4980円
●Googleが生成AI「Gemini」に「Gems」と「Imagen 3」を追加
米Googleは8月28日(現地時間)、5月に開催したGoogle I/Oで予告していたGeminiのカスタムバージョンを作成できる「Gems」および最新の画像生成AI「Imagen 3」の提供を始めた。
Gemsは、Geminiをカスタマイズし、任意のトピックの専門家を作成できる機能だ。下記のようなシナリオに対応した既製のGemsも公開された。
・Learning coach:複雑なトピックを分かりやすく解説する
・Brainstormer :テーマのあるパーティーの斬新なアイデアから、誕生日のギフトまで、簡単にインスピレーションを与えてくれる
・Career guide:スキルを磨き、キャリア目標を達成するための詳細なプランを作成
・Writing editor:文法から構成に至るまで、明確で建設的なフィードバックを通じてライティングを向上
・Coding partner:コーディングスキルをレベルアップさせ、プロジェクトを構築したり、学んだりするのを手助けする
Gemsは日本語を含む30以上の言語で利用できる。有料プランの「Gemini Advanced」「Gemini Business」「Gemini Enterprise」のユーザー向けに提供されている。
画像生成AIの「Imagen 3」は、他の画像生成モデルと比較して良好なパフォーマンスを発揮しているという。
なお、Googleは画像生成AIでの人物画像生成を停止しているが、数日以内にGemini Advanced、Business、Enterpriseユーザー向けの早期アクセスバージョンにて、英語版から人物画像の生成を再開する予定だとしている。Imagen 3自体は、無料版を含む全てのGeminiユーザーが使えるようになる予定だ。
●「Outlook」の8月度更新で多数の不具合が発生中
米Microsoftは8月16日(現地時間)、デスクトップ版のクラシックOutlookアプリが起動時に予期せず終了する不具合があると報告していたが、それ以外にもOutlookの8月度の更新プログラムでは複数の不具合が報告されている。
現在報告されている不具合は9件ある。そのうち3件は修正済みだが、アプリがクラッシュする不具合が3件残っている。
・(調査中)クラシックOutlookの起動時に「必要なファイル『msls70.dll』がパスに見つかりません」というエラーが発生する
・(回避策あり)クラシックOutlookが起動時にモジュール『ucrtbase.dll』の障害で予期せず終了する
・(回避策あり)入力中にOutlook、Word、またはOneNoteが予期せず終了する
他にも、「Gmailアカウントを追加できない(回避策あり)」、「新しいTeamsにアップデートするとOutlookのTeams Meetingアドオンが消失する(解決策あり)」といった不具合もある。
もし問題に遭遇したら、これらの回避策や解決策を確認してほしい。
●Windows 11向けのプレビューパッチでRyzen 9000シリーズのパフォーマンスが改善
米AMDは8月28日(現地時間)、Windows 11 23H2/22H2向けに提供された8月度のプレビュー更新プログラム「KB5041587」にて、Ryzen 9000シリーズの最適化が実施されたと発表した。
Ryzen 9000シリーズでは、一部コミュニティーからゲームパフォーマンスが公称値に達していないとの指摘があり、8月21日(現地時間)にはAMDがその理由を説明するブログを公開していた。AMDによると、社内テスト環境ではWindows 11 24H2を利用しており、この環境には、最適化されたAMD固有の分岐予測コードが反映されているとのこと。
このパフォーマンスを発揮させるには、Windows 11の24H2 リリースプレビュー(ビルド26100)を利用する必要があったが、「KB5041587」にもこの最適化が含まれているようだ。
●国内クラファン開始 左右分割エルゴキーボード「Naya Create」
左右分割式でトラックボールやタッチパッドなどのモジュールを組み合わせられるエルゴノミックキーボード「Naya Create」が、日本国内においてクラウドファンディングを実施している。出資額は6万7480円からで、2025年8月をめどに出荷予定となっている。
Naya Createは左右分割式のキーボードで、親指部分にトラックボール(Naya Track)、タッチパッド(Naya Touch)、ダイヤル(Naya Tune)、6DoFスティック(Naya Float)を組み合わせられるようになっている。また、キーボード自体、角度をつけて設置することも可能だ。キーボードの動作は、専用アプリでカスタマイズもできる。
なお、Naya Createは、CES 2023で発表されクラウドファンディングサービスのKickstarterで2023年5月~7月にクラウドファンディングを実施していた製品だ。もともとは2024年2月の出荷を予定していたが、製造業者の変更などがあり出荷が2024年11月に延期されていた。
●「PlayStation Accessories」配信開始 「DualSense/Edge」のカスタマイズが可能に
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は8月28日、PC向けアプリ「PlayStation Accessories」の配信を開始した。
PlayStation Accessoriesは、Windows PCでDualSenseやDualSense Edgeのファームウェアアップデートを行えるソフトウェアだ。以前は「DualSenseワイヤレスコントローラー用ファームウェアアップデーター」として配信されていたが、バージョン2.0.0.0へのアップデートに伴い、名称がPlayStation Accessoriesに変更された。
このアップデートでは、DualSense Edgeワイヤレスコントローラーのカスタムプロファイルの作成と編集にも対応している。DualSense Edgeには背面ボタンやファンクションボタンが搭載されているが、従来はPS5からしか設定が行えなかった。