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酷暑のなかフェラーリ499Pがワン・ツー。LMGT3では小泉組コルベットが首位/WECオースティンFP2

2024年08月31日 09:20  AUTOSPORT web

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FP2で最速タイムを記録した51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)
 8月30日、WEC世界耐久選手権第6戦『ローンスター・ル・マン』のフリープラクティス2のセッションが、アメリカ・テキサス州オースティンに位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、フェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ)がトップタイムを記録した。

 気温34度/路面温度50度というセッション1よりも厳しい暑さのなか、90分間のセッションは現地時刻17時10分に開始された。

 開始直後のアタック合戦では、上位勢が軒並み1分52秒台へと突入し、FP1のタイムを上回っていく。

 ここでは20号車BMW Mハイブリッド V8(BMW Mチーム RLL)のロビン・フラインスが1分52秒383と好タイムを刻みタイミングモニター最上段へと躍り出るが、51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)のアントニオ・ジョビナッツィが1分52秒268とこれを上回って暫定トップに立つ。

 続いて50号車フェラーリ499Pのアントニオ・フォコも僅差の2番手につけ、フェラーリ勢のワン・ツーでセッションは進んでいった。

 セッションが折り返しを迎える直前、赤旗が提示される。この時点で3番手の20号車BMWが、シェルドン・ファン・デル・リンデのドライブ中に1輪を失い、ターン15にストップしたようだ。9分ほどの中断を経て、セッションは再開された。

 終盤、5号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)のマット・キャンベルが一時4番手へとポジションアップするが、トラックリミット違反があったかすぐに当該タイムが抹消された。

 この他には終盤の目立ったタイムアップはなく、フェラーリ勢がワン・ツーでこのセッションを終えることとなった。3番手は20号車BMW。以下、2号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・レーシング)、83号車フェラーリ(AFコルセ)、平川亮組の8号車トヨタGR010ハイブリッド(トヨタGAZOO Racing)と続くトップ6のオーダーとなった。小林可夢偉組の7号車トヨタは10番手でFP2を終えている。

 LMGT3クラスでは、セッション前半を木村武史組の87号車レクサスRC F GT3(アコーディスASPチーム)がリードする展開に。

 セッション終盤、82号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(TFスポーツ)のダニエル・ジュンカデラがクラス最速タイムを更新。さらに2台のフェラーリ296 GT3(ビスタAFコルセ)も2~3番手へと順位を上げ、チェッカーとなった。

 これにより、小泉洋史組の82号車シボレーがセッショントップ、フェラーリ2台が続き、4番手以下は87号車レクサス、60号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2(アイアン・リンクス)、91号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイEMA)と続くトップ6となった。

 日本勢では、佐藤万璃音組の95号車マクラーレン720S GT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)がクラス16番手に。Dステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3が18番手となっている。

 セッション終了の18時40分時点でも気温は33度、路面温度は45度と高い水準を保っている。レースのフィニッシュ時刻は日曜の19時ということで、酷暑のレースウイークとなりそうだ。31日(土)はフリープラクティス3、そして予選&ハイパーポールのセッションが行われる予定だ。